No.579フランスの父の日、意外なルーツ?

公開日 : 2020年06月17日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

先日、母の日の話をした(No.574)ので、今日は不公平のないよう、父の日の話です。

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父と子 ©Kanmuri Yuki

同じ欧州でもこんなに日が違う!

フランスの父の日は、日本の父の日と同じように、6月第3日曜日。2020年の今年は6月21日にあたります。母の日と同じように、同じヨーロッパでも国によって父の日が異なり、たとえば、隣のベルギーやオーストリアでは、6月第2日曜日。ドイツでは、復活祭から40日後の昇天祭(Ascension)と同じ日(2020年は5月21日)ですし、スペインでは、聖母マリアの夫でありイエズスの養父であったヨセフの祝日、3月19日が父の日とされています。かと思えば、秋に祝う国も多く、ルクセンブルグは10月第1日曜日。エストニアやフィンランド、アイスランド、ノルウェー、スエーデンなどの北欧では、11月の第2日曜と半年も先の話です。

フランスに導入したのは?

父の日は1910年6月19日に合衆国で最初に祝われたとされています。この祝いごとがフランスに入ってきたのは、母の日に遅れること約10年、1952年のことでした。始まりはというと、サンタクロースなどと同じように、やはり商業的な理由によるものだったようです。ブルターニュのライター専門会社フラミネール(Flaminaire)が、その広告に「父の日のお祝いには、パパはみんなフラミネールがほしいそうだ」と使ったのです。

今年のプレゼント傾向は?

YouGovのアンケート調査によれば、2020年の父の日にプレゼントを贈るつもりと答えた人は58%いました。予算の平均は€49.98(約6000円)。74%の人は母の日のプレゼントと同じくらいの予算を予定しているそうです。プレゼントの内容はといえば、40%が電化製品や服など使うもの。15%が名前入りの品物や写真付きのオブジェなど、11%がコンサートやレストランチケット、6%が手作りのものという回答です。

夏至、音楽祭と重なる今年

受け取る父親側へのアンケート結果によれば、プレゼントを期待しているのは34%のみで、期待していないパパのほうが41%と多数です。プレゼントがもらえなかったら、気分を害するか?という質問については、86%が「害さない」と答えています。

とはいえ、子供たちからの贈り物は、電話1本、カード1枚でもうれしいもの。2020年は夏至、音楽祭とも重なる父の日。ひとりでも多くのパパが忘れられることなく、うれしい思いをする日となりますように。

参考記事:Internaute

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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