No.576なじみのあの店も?!新型コロナウイルスで存続の危機
約2ヵ月のロックダウンを経て、2020年5月半ばからさまざまな制限を解除しつつあるフランス。ここにきて、かなり大手のチェーン店複数の倒産危機が明らかになっています。今のところ特に目につくのは服飾関係と、インテリア関係の会社です。いずれも支払い停止状態にありますが、看板持続を目指して、身売り先を探す店もあります。
フランス北部ルーベ紡績工場跡を利用したアウトレット村
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【服飾関係】
・カマイユー(Camaïeu):全国に634店もつ、フランスの女性向けプレタポルテナンバーワンの店。従業員3844人。
・ナフナフ(Naf Naf):全国に160店を構え、1170人の従業員がいるプレタポルテの店。
・ラ・アル(La Halle):靴と服の店で、従業員は約6000人。
・アンドレ(André):1900年創業の靴の店。
・オーケストラ・プレママン(Orchestra Prémaman):子供服の店。従業員は2900人。
・タイ・ラック(Tie Rack):イギリス発ネクタイ専門店。
【家具インテリア関係】
・コンフォラマ(Conforama):従業員9000人を数える家具の店。
・アリネア(Alinéa):インテリアの店。従業員は2000人。
これまで何度か書いてきましたが(例えばNo.25など)、フランス北部のルーベは19世紀初頭の産業革命以降、繊維産業でヨーロッパ第一に数えられたこともある町です。1911年には、ルーベで国際博覧会が催されたほどでした。その名残ともいえるのが、繊維関係のブランドや店の多さ、また繊維に関する上級学校の存在です。上に紹介したカマイユーも、本社はルーベにあります。
近年、経営が難しく行き詰まる企業の話も耳にしていましたが、今回の新型コロナウイルスのパンチは、致命傷となったようです。いずれも、フランスを旅行された方なら、看板を目にされた方も多い店ばかりなのではないでしょうか。明るいニュースではありませんが、目に見える現在のフランス事情として、紹介する次第です。
(冠ゆき)
参考サイト
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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