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No.570聖なる週から復活祭:パリ・ノートルダム寺院ミサ中継のご案内

カテゴリー:お知らせ / 文化・芸術・美術 / 生活・習慣・マナー / 通信・携帯・インターネット 投稿日:2020年4月 9日

キリスト教で最も重要な行事


キリスト教で一番重要な行事は何か?と聞かれると、クリスマスを思い浮かべる人が多いようです。


イエズス・キリストの生誕を祝うクリスマスは確かに大切な行事ですが、それよりもっと重要なのは、処刑されたイエズスの蘇りを祝う復活祭です。英語だとでイースター、フランス語だとパック(Pâques)になります。


570.JPG

復活祭の象徴である卵の飾り ©Kanmuri Yuki


毎年「3月21日(春分の日)以降の最初の満月の次の日曜日」と、日にちが変わるので、日本ではあまり話題にならないのかもしれません。


No.569 に書いたように、3月21日のあと、最初の満月は、スーパームーンとなった4月8日でした。つまり、2020年の今年の復活祭は、そのあとの最初の日曜日である4月12日という計算になります。
念のために書いておくと、この日付は西方教会でのこと。ロシア正教、ギリシア正教などを指す東方教会では毎年たいてい日付が異なります。


聖週間


そうしてこの復活祭に先立つ1週間を「聖なる週(聖週間)」と呼びます。ちょうど1週前の日曜日は枝の主日と呼ばれ、国や土地によって異なりますが何らかの枝もしくは枝に似たものに神父の祝福を受け飾ることが多いようです。


聖木曜日には、復活祭前の最後のミサが行われます。フランスではこのあと2日間、教会の鐘は鳴らされません。
聖金曜日は、イエズスが処刑された日なので、教会は喪に服し、キリストの受難を辿る行列を行う町も少なくありません。祈りの場では朗読が3回行われるのが普通ですが、その最後のひとつはたいてい必ずヨハネによる福音から選ばれます。
聖土曜日は、信者たちがキリストの苦しみを思い、静かに瞑想をして過ごす1日です。この日は普通結婚式や洗礼のような祝い事も行いません。


こうして迎える復活祭当日は、喜びに満ちたものとなります。人々はミサに出かけ、二日間鳴らされなかった鐘が高らかに鳴り響き、家族で集まりご馳走を食べるのが習慣です。
よく知られるように、イースターエッグを配ったり、卵の形の飾りをおいたり、庭に卵や卵の形のチョコレートを隠して子供たちが探したりと、いろいろな風習があります。


フランスでは、復活祭翌日の月曜日が祝日ですので、時間を気にせず家族でゆっくり集まれる週末でもあるのです。


外出制限中の復活祭はネットでミサに参加


2020年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、厳しい外出制限の出ているフランス。すでに3月半ばから、ミサは中止。信者たちにとっては辛い状況です。


そんななか、パリ大司教は今年の復活祭にまつわる行事について4月7日火曜日に発表をしました。それによれば、復活祭においてもミサは一切なし。ただし、KTOカトリックテレビ局にて行事の様子が流されます。


今日聖木曜日は、正午から、パリ・モンマルトルのサクレクール寺院前から、パリの町を眼下に、パリ大司教が祝福する様子が流れました。


明日の聖金曜日は、11時半から、パリのノートルダム寺院で、祈りの儀式が行われます。キリストの十字架の道に思いを寄せる内容のテキストの朗読に、ルノー・キャピュソン(Renaud Capuçon)のヴァイオリン演奏が添えられます。
そちらの様子もKTOのこちらのページでオンライン中継 される予定です。


ご存じのようにパリのノートルダム寺院は2019年4月に火災に遭い、まだ修復は終わっていません。考えてみれば、世界中が困難に直面している今、キリストの受難を思うのにこれほどぴったりな場所はほかにないかもしれません。日本時間では2020年4月10日18時半からになります。


これまた余談ですが、ルノー・キャピュソンは、外出制限令が出た日から毎日自身のFacebookTwitter で、小品を演奏する様子をアップしてくれています。私もフォローしていますが、心が躍るような曲、涙が出そうなほど張り詰めた美しさを感じさせる曲、さまざまな演奏で多くの人を慰めているヴァイオリニストです。音楽好きな方、ぜひチェックしてみてください。

KTOのウェブサイトでは、ほかにも復活祭にまつわるヴァチカンの様子やイェルサレムの様子などを流しています。ウェブサイトはこちらから


世界中のいろいろな事象がまさしく「復活」に向かうよう、心から祈りたい復活祭。
もうすぐです。


(冠ゆき)

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冠ゆき

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名前:冠ゆき

冠ゆき

山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド、イタリア、中国の生活を経た後、2013年フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40ヵ国。6ヵ国語を解する能力と多様な文化に身をおいてきた経験を活かし、柔軟かつ相対的視点から、フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介中。
Twitter, Instagram, Facebook DISQUS ID @disqus_MpLAscSgGV

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