No.560 新型コロナウィルス流行:各航空会社の欠航状況

公開日 : 2020年02月01日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

1月25日の旧正月前夜から、約1週間、新型コロナウィルス感染者の拡がりのめまぐるしい展開を受けて、各国それぞれにさまざまな対応を取っています。

航空会社も同様に、中国へのフライトを減少、あるいは欠航するところが増えています。

周知のように、湖北省武漢への乗り入れは、現在、航空会社を問わずすべて禁止されていますが、それ以外の都市への便にも変化が見られます。

状況は刻々と変化していますが、現時点でわかることを航空会社別に下にまとめてみました。できるだけ多くの記事に当たったつもりですが、相当漏れもあるかと思いますし、今後さらに状況が変わる可能性もあることを、どうぞあらかじめご了承ください。

記載順序は、メディア発表の新しいもの順となっています。地域ごとではありませんので、ご注意ください。

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中国、上海虹橋国際空港©Kanmuri Yuki

*なお、この記事のアップ中に、べトナムが中国便をすべて禁じるという速報が入ってきたことを書き添えておきます。

【カンタス航空(Qantas Airways) 】

オーストラリアのカンタス航空(Qantas)は、2月9日~3月29日まで、シドニーー北京直行便とシドニーー上海直行便を欠航。場合により2月9日より早まる場合も。

香港行きのフライトには今のところ変更なし(2月1日発表)。

【ニュージーランド航空(Air New Zealand) 】

オークランドー上海便は2月9日~3月29日まで欠航(2月1日発表)。

【ユナイテッド航空(United Airlines Holdings Inc)】

2月6日~3月28日まで大陸中国便を欠航。香港便は運航継続(1月31日発表)。

【デルタ航空(Delta Air Lines)】

2月5日まで大陸中国便の便数を半分に減らし、それ以降4月30日まで欠航(1月31日発表)。

【アメリカン航空(American Airlines Group Inc)】

北京と上海行きの便を3月27日まで欠航。ただし、香港便には変更なし(1月31日発表)。

*アメリカ合衆国は、過去14日間に中国を訪問した外国人の入国を禁止。過去14日間に湖北省を訪れた同国民は、14日間の隔離観察要と決定(1月31日発表)。

【タイ国際航空(Thai Airways International)】

中国便では機内消毒スプレーを用い、クルーはマスクと手袋着用。

【シンガポール航空(Singapore Airlines)】

大陸中国便には、クルーが現地で一泊せずとも済むよう、帰りのクルーも同乗させる工夫。

*シンガポールは、過去14日間に中国を訪問した外国人の入国を禁じています(1月31日発表)。

【エールフランス(Air France)】

1月30日~2月9日まで、北京便、上海便ともにすべて欠航。

【エア・カナダ(Air Canada)】

北京便、上海便を1月30日~2月29日まで欠航。

【エア・インディア(Air India) 】

ムンバイ(Mumbai)ーデリ(Delhi)ー上海(Shanghai)便を1月31日~2月14日まで欠航。

デリー香港便も減少。

【エアソウル(Air Seoul)】

中国便をすべて欠航に(1月28日発表)。

【エア・タンザニア(Air Tanzania)】

2月就航予定だった中国便開始を延期。

【ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)】

大陸中国便を1ヵ月間すべて欠航に(1/29発表)。

【キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)】

1月30日~3月末まで、大陸中国との便数を半分以下に減少。

【エジプト航空(Egyptair)】

2月1日以降の中国便をすべて欠航(1月30日発表)。

【フィンエア(Finnair)】

ヘルシンキ―北京便を2月5日~3月29日まで欠航。

ヘルシンキー南京便を2月8日~3月29日まで欠航(1月28日発表)。

【ルフトハンザ (Lufthansa) 】

中国便を2月9日まで欠航。また2月末までは予約を取らず。

香港便は運航継続(1月29日発表)。

【スカンジナビア航空(SAS)】

北京便、上海便とも、1月31日~2月9日まですべて欠航(1月30日発表)。

【ターキッシュエアラインズ(Turkish Airlines) 】

北京便、広州便、上海便、西安便とも、2月5日~29日までの間減少(1月30日発表)。

【ヴァージンアトランティック航空(Virgin Atlantic)】

上海便を2月2日~2週間欠航(1月30日発表)。

【ライオンエア(Lion Air)】

東南アジアと中国15都市を結ぶライオンエアは、2月1日から大陸中国便を欠航。

【ミャンマーナショナル航空(Myanmar National Airlines)】

ミャンマーと中国を結ぶ便は、2月1日から欠航に(1月29日発表)。

【エアKBZ(Air KBZ)】

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エアKBZ ©Kanmuri Yuki

ミャンマーと中国を結ぶ便は、2月1日から欠航に(1月29日発表)。

【ミャンマー国際航空(Myanmar Airways International)】

ミャンマーと中国を結ぶ便は、2月1日から欠航に(1月29日発表)。

その一方で、中国を「支援」するために、従来通り運航すると公言している航空会社もあります。例えば、北京や上海、広州、成都、香港との便をもつエチオピア航空(Ethiopian Airlines)。

また、カンボジアのフン・セン首相もカンボジアと中国の交通機関運航や、中国人の往来はこれまで通りと明言しています(1月31日)。

参考記事

NHK

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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