No.545フランス国鉄10/19も続く「予告のないスト」と今後

公開日 : 2019年10月19日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

昨日10/18、フランス国鉄では、予告のないストが決行され、全国でダイヤが乱れました。パリでは、ロワシーのシャルル・ド・ゴール空港と市内を結ぶRERのB線のダイヤも大きく乱れました。

これは、10/16にアルデンヌ地方で起きた列車事故から、フランス国鉄職員の労働条件に関する不満が高まったものとみられています。

昨日の経営者側と労働組合の話し合いには、進展が見られなかったため、今日19日も、同様に全国的にダイヤが乱れる模様です。

おりしも、今日は、全聖人の祝日休暇に入る週末とあり、多くのフランス人が移動を計画しているため、普段でも交通機関は混みあう一日となるはず。

予告なしのストにより、各地の混乱は相当なものになる可能性が高いので、ご注意ください。

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パリ北駅 ©Kanmuri Yuki

19日の運行状況について詳しいことは公的には発表されていませんが、Le Monde紙の記事から、下に要点をまとめておきます。現在フランス滞在中の方は、参考にしてください。

【全国の地方を走るTER列車】平均25%の運行となる見通し

・グラン・エスト地方とブルターニュ地方のTERは2本に1本の運行。

・オクシタニー地方と、ブロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方は、すべて運休。

【パリのRERとTransilien】ともに運行本数減少

・RER D線では、多くが運休。

・H線、J線、K線、L線とも多くが運休。

・R線についてはすべて運休。

・RER A線は、la Défense駅とPoissy駅の間、la Défense駅とCergy-le-Haut駅の間に乱れ。

・RER B線では、Gare du Nord駅とCharles-de-Gaulle空港駅、またMitry-Claye駅間に乱れ。

【全国の高速列車TGVとOuigo】

・TGVは、南東部(リヨン、マルセイユ、ニース、モンペリエなど)と、西部(レンヌ、ナント、ボルドー)は、10本に9本の運行。

・北部と東部のTGVでは通常運行の予定。

・ブロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方ではOUIGOはすべて運休。

*繰り返しになりますが、SNCF最大手の労働組合CGTは、かねてより、12月5日からの無制限ストを呼び掛けています。事前の交渉が成功すれば回避されることになりますが、念のためにここに書き添えておきます。

なお、ロワシーのシャルル・ド・ゴール空港とパリ市内との交通については、以前こちらの記事にまとめましたので、どうぞ参考にして下さい。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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