No.505フランス北部で味わう、ポルトガル伝統パステイス・デ・ナタ!

公開日 : 2019年05月27日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

フランス北部の町リル(リール)を訪れた人が、かならず観光に訪れるのが旧市街(Vieux-Lille)。モネ通り(rue de la Monnaie)は、その旧市街のメインとなる通りです。石畳の道の両脇に並ぶ古い建物には、ちょっと一味違うと唸らせるブティックやレストランが並びます。

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リル旧市街モネ通り

そのモネ通りに今月(2019年5月)新しく登場したのが、Dona Bica(ドナ・ビカ)。ずばり、ポルトガルの伝統菓子パスティス・デ・ナタの専門店です。

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ドナ・ビカのパステル・デ・ナタ ©Lille City Crunch

店主はリスボン出身のパウロ・マーティンス(Paulo Martins)さん。

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パウロ・マーティンスさん©Vozer Lille

パウロの経歴はちょっと変わっていて、経済学のマスター取得後、投資バンクで5年間働きました。ファイナンスの仕事も気に入っていたそうですが、いつかは独立して、誇りとできる仕事をしたいと考えてきたそうです。

そこで、2017年にポルトガルの製菓を学びなおし、実際にパティスリー店でパステイス・デ・ナタなどのお菓子職人として働く経験を積み、一日に3000個ものパステイスを作っていたそうです。

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出来立てのパステイス・デ・ナタたち©Lille City Crunch

なぜリルに開店したかというと、それは、リルが彼の愛妻の町であるからにほかなりません。

ドナ・ビカでは、客の目の前でパステイスを作り、温かいお菓子を供します。コーヒーやカプチーノと一緒に味わう場所もあります。昼食時には、サンドイッチやサラダなどの軽食も取れるように整備中とのこと。

次にリル旧市街へいらっしゃる時は、ポルトガル本場の味を是非ご賞味ください。

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Dona Bica ©Vozer Lille

【ドナ・ビカ(Dona Bica)】

住所:14 rue de la Monnaie, 59800 Lille

開店時間:火曜~土曜の13:30~18:30と、日曜の13:00~18:00

定休日:月曜

URL: https://donabica.com/

Facebook: https://www.facebook.com/donabica.pasteis/

ついでに言えば、私が旅したヨーロッパの国々の中でも、ポルトガルは、リピートして訪れたいと思う国の上位に位置します。何しろ人が穏やかで親切。魚介類が新鮮で、手付かずの自然が多く残っている、というのがその理由です。ちょっとマイナーながら、美しい南西部の海辺については、最近こちらの記事にまとめましたので、よろしければご覧ください。

フランス北部からは遠く思うかもしれませんが、近頃では、リルのレカン空港からリスボン、ポルト、ファロなどへ直通の飛行機も多く飛んでいて、下手をすると、国内の田舎町へ行くよりも手軽に早く、ポルトガルへ行けたりするのですから、面白いものです。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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