No.505フランス北部で味わう、ポルトガル伝統パステイス・デ・ナタ!
フランス北部の町リル(リール)を訪れた人が、かならず観光に訪れるのが旧市街(Vieux-Lille)。モネ通り(rue de la Monnaie)は、その旧市街のメインとなる通りです。石畳の道の両脇に並ぶ古い建物には、ちょっと一味違うと唸らせるブティックやレストランが並びます。
リル旧市街モネ通り
そのモネ通りに今月(2019年5月)新しく登場したのが、Dona Bica(ドナ・ビカ)。ずばり、ポルトガルの伝統菓子パスティス・デ・ナタの専門店です。
ドナ・ビカのパステル・デ・ナタ ©Lille City Crunch
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店主はリスボン出身のパウロ・マーティンス(Paulo Martins)さん。
パウロ・マーティンスさん©Vozer Lille
パウロの経歴はちょっと変わっていて、経済学のマスター取得後、投資バンクで5年間働きました。ファイナンスの仕事も気に入っていたそうですが、いつかは独立して、誇りとできる仕事をしたいと考えてきたそうです。
そこで、2017年にポルトガルの製菓を学びなおし、実際にパティスリー店でパステイス・デ・ナタなどのお菓子職人として働く経験を積み、一日に3000個ものパステイスを作っていたそうです。
出来立てのパステイス・デ・ナタたち©Lille City Crunch
なぜリルに開店したかというと、それは、リルが彼の愛妻の町であるからにほかなりません。
ドナ・ビカでは、客の目の前でパステイスを作り、温かいお菓子を供します。コーヒーやカプチーノと一緒に味わう場所もあります。昼食時には、サンドイッチやサラダなどの軽食も取れるように整備中とのこと。
次にリル旧市街へいらっしゃる時は、ポルトガル本場の味を是非ご賞味ください。
Dona Bica ©Vozer Lille
【ドナ・ビカ(Dona Bica)】
住所:14 rue de la Monnaie, 59800 Lille
開店時間:火曜~土曜の13:30~18:30と、日曜の13:00~18:00
定休日:月曜
URL: https://donabica.com/
Facebook: https://www.facebook.com/donabica.pasteis/
ついでに言えば、私が旅したヨーロッパの国々の中でも、ポルトガルは、リピートして訪れたいと思う国の上位に位置します。何しろ人が穏やかで親切。魚介類が新鮮で、手付かずの自然が多く残っている、というのがその理由です。ちょっとマイナーながら、美しい南西部の海辺については、最近こちらの記事にまとめましたので、よろしければご覧ください。
フランス北部からは遠く思うかもしれませんが、近頃では、リルのレカン空港からリスボン、ポルト、ファロなどへ直通の飛行機も多く飛んでいて、下手をすると、国内の田舎町へ行くよりも手軽に早く、ポルトガルへ行けたりするのですから、面白いものです。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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