No.494オスピス・コンテス博物館で「職人技の週末」を!

公開日 : 2019年04月04日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

フランス北部リル(リール)旧市街にあるオスピス・コンテスは、1237年フランドル伯爵夫人によって建てられた元施療院です。1468年1649年と、二度火事に遭い、修復再建されたため、現在残る四つの建物は、1470年~1724年の間に建てられたものです。

見どころは、建築そのもののほか、調度品、またフランドル派の絵画など。またかつて病人の寝ていた天井の高い大部屋では、特別展も催されています。

421-2.JPGのサムネイル画像

オスピス・コンテス博物館

さて、このオスピス・コンテスで、この週末一味違うイベントが開かれますので、ご紹介しましょう。

それは、『職人技の週末(Week-end des Métiers d'art)』というもの。

リル周辺で活躍する、金細工、時計作り、大理石の彫刻、製本、木の細工、籐細工などの専門家が一堂に会し、デモンストレーションを披露してくれる他、それぞれの職業の醍醐味を語ってくれるイベントです。

例えば、わたしが以前No.340で紹介した骨董家具や美術品の修復を専門とするパトリス・ブリクー(Patrice Bricout)氏も、このイベントに参加の予定だそうです。

494.JPG

パトリス・ブリクー氏のアトリエ

また7日(日)は、オスピス・コンテス博物館内を職人の解説付きで案内してもらえる30分のツアー(当日申し込み、無料)も5つ組まれます。

10時半:オランダ製家具などについて

11時半:カトラリーなどの金属製品について

15時:奉納品と修復について

16時:フランドルの家具について

17時:陶磁器について

この二日間、入場は無料。ぜひこの機会に中世のリルを見に来てください。

【オスピス・コンテス博物館(Musée de l'Hospice Comtesse)】

住所:32, rue de la monnaie, 59000 Lille

日時:2019年4月6-7日

開館時間:10時~18時

参加費:無料

最寄り駅:地下鉄1番線Rihour駅

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。