No.494オスピス・コンテス博物館で「職人技の週末」を!
フランス北部リル(リール)旧市街にあるオスピス・コンテスは、1237年フランドル伯爵夫人によって建てられた元施療院です。1468年1649年と、二度火事に遭い、修復再建されたため、現在残る四つの建物は、1470年~1724年の間に建てられたものです。
見どころは、建築そのもののほか、調度品、またフランドル派の絵画など。またかつて病人の寝ていた天井の高い大部屋では、特別展も催されています。
オスピス・コンテス博物館
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さて、このオスピス・コンテスで、この週末一味違うイベントが開かれますので、ご紹介しましょう。
それは、『職人技の週末(Week-end des Métiers d'art)』というもの。
リル周辺で活躍する、金細工、時計作り、大理石の彫刻、製本、木の細工、籐細工などの専門家が一堂に会し、デモンストレーションを披露してくれる他、それぞれの職業の醍醐味を語ってくれるイベントです。
例えば、わたしが以前No.340で紹介した骨董家具や美術品の修復を専門とするパトリス・ブリクー(Patrice Bricout)氏も、このイベントに参加の予定だそうです。
パトリス・ブリクー氏のアトリエ
また7日(日)は、オスピス・コンテス博物館内を職人の解説付きで案内してもらえる30分のツアー(当日申し込み、無料)も5つ組まれます。
10時半:オランダ製家具などについて
11時半:カトラリーなどの金属製品について
15時:奉納品と修復について
16時:フランドルの家具について
17時:陶磁器について
この二日間、入場は無料。ぜひこの機会に中世のリルを見に来てください。
【オスピス・コンテス博物館(Musée de l'Hospice Comtesse)】
住所:32, rue de la monnaie, 59000 Lille
日時:2019年4月6-7日
開館時間:10時~18時
参加費:無料
最寄り駅:地下鉄1番線Rihour駅
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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