No.480フランス北部の郷土料理、今日の主役はウェルシュ!

公開日 : 2019年02月14日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

交通網が発達した現代でも、フランスでは、地方料理が健在です。

フランス北部を例にとると、牛肉のビール煮であるカルボナード(Carbonnade)だとか、

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フランドル風カルボナード

特産チーズを使ったマロワル・タルト(Flamiche au Maroilles)だとか、

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マロワルチーズを使ったタルト

お肉の煮凝りのようなポチェフレシュ(Potjevleesch)だとか、

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ポチェフレシュ

はたまたムール貝にポテトフライを付け合せるムール・フリット(Moules frites)だとかが挙げられます。

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ムール・フリット

そうして、今日の主役ウェルシュ(Welsh)もそんな郷土料理のひとつ。

名前を見てもわかるように、おそらく英国から渡ってきたと思われるこの料理、材料もその推測を裏付けるもので、チェダーチーズがふんだんに用いられます。

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ウェルシュ

色んなレシピが存在するようですが、基本は、溶かしたチェダーチーズとビール、マスタードを混ぜ、これを、トーストしたパンとハムの上にたっぷりとかけて、オーブンで焼くというもの。上に卵を載せることも多いようです。

ご想像通り、相当に「重い」料理で、ダイエットには向きませんが、健全な青少年は、時折無性に食べたくなる(らしい)料理のひとつです。

なぜ今日はウェルシュが主役なのかというと、実は、先週末2/10、リル(リール)のパブレストラン、ル・シルク(Le Cirque)で、ウェルシュのレシピを競うコンクールが開かれたからです。

競い合ったのは、料理のプロではなく、市井の6人。それぞれのレシピによるウェルシュを、審査員と観客それぞれが試食して投票した結果、審査員賞はウォリーに、パブリック賞はルイに決まりました。彼らのウェルシュは、4月27日から同レストランのメニューに載る予定だそうです。

ル・シルク(Le Cirque)

住所:130 rue des Postes, Lille

営業時間:月曜~土曜:12時~0時(金曜は1時、土曜は2時まで)ただし、料理は22時まで(土曜は21時半まで)

日曜:18時~0時(料理は21時半まで)

最寄り駅:メトロGambetta駅

また、リルの隣町ヴィルヌーヴダスクには、ウェルシュの味で知られたレストランも存在するので、下に紹介しておきましょう。

27 place dela république, 59650 Villeneuve d'Ascq

営業時間:月曜~木曜12時~20時、金曜12時~22時

定休日:土日

上に挙げた料理、どれも飲み物はビールが一番良く合います。北の料理には北のビールを合わせてお楽しみください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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