No.466フランス北部リール大聖堂のクリスマス
2018年のクリスマスも目前に迫ってきました。
今では全世界で商業合戦の合言葉のようになってしまったクリスマスですが、元来は宗教行事。本来あるべきクリスマスの雰囲気に浸るには、やはり教会が一番でしょう。
クリスマス時期の教会では、クレッシュ(クレッシュの説明についてはNo.47をご覧ください)と呼ばれるイエズス誕生の場面が再現されるほか、コンサートも多く開かれます。フランス北部リル(リール)の大聖堂(カテドラル)も例外ではありません。
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リルのカテドラル
旧市街に建つリルのカテドラルは、一見異様な外見をしています。というのも、ゴシック式であるにもかかわらず、ひどく現代的なファサードを持つからです。
Cathédrale de Lille, photo: Kanmuri Yuki
19世紀後半に建設が始まったこのカテドラルが完成したのは、約150年後の1999年のことでした。私が初めてリルに居を移した頃、周りのフランス人が「あれはずーっと建設中のままなのさ」とその完成を信じていない口ぶりだったことも、無理ないことのように思えます。
カテドラル内部, photo:Kanmuri Yuki
独特な外見ではありますが、内部に入ると、不思議に心鎮まる明るい空間が広がっていて、個人的には好きなカテドラルのひとつです。
リルカテドラルのクリスマスコンサート
正式名称はノートルダム・ド・ラ・トレイユ大聖堂(Cathédrale Notre-Dame-de-la-Treille)。
住所は、Place Gilleson, Lille です。
このカテドラルで、今週末から年明けまで予定されているコンサートを下にご紹介しましょう。いずれも入場は無料です。
12/22(土)18時半~
オルガンとクリスマスソングのコンサート
12/29(土)18時半~
金管楽器で聞くクリスマスミュージック
1/5(土)18時半~
サクソフォンによるクリスマスミュージック
「復活」をテーマにしたバラ窓, photo: Kanmuri Yuki
リルカテドラルでのクリスマスイベント
また、カテドラル内には、イエズス・キリスト生誕を再現したクレッシュが展示されています。こちらは、1/6までの毎日10時~18時。
12/21、28、1/4の金曜夜18時~19時半は、ろうそく1000本をともし、キリスト生誕を祝う映像が18時半から45分間流されます。
この映像は、12/24、25、31 、1/6の16時半にも鑑賞することができます。
こちらもすべて鑑賞無料です。
年末年始のひと時、よろしければ、教会のクリスマスで心を落ち着けてみてください。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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