No.464こんな時こそ夢を!を叶えてくれるパリデパートのショーウィンドー
ここのところ、ブルーどころかグレーなニュースの多いフランス。それでも、クリスマスはちゃくちゃくと近づいてきます。こういう時こそ夢を見たい!という思いを叶えてくれるのが、別世界を描くショーウィンドーたち。中でも、デパートのものは、毎年パリのクリスマスシーズンを幕開けするもので、凝りに凝ったデコレーションを披露してくれます。
プランタン・オスマンのショーウィンドー2018 ©Francis Peyrat
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プランタン・オスマン(Printemps Haussmann)「サンタクロースはどこ?」
今年のプランタン・オスマンのテーマは、「サンタクロースはどこ?」というもの。いなくなったサンタを探しに冒険に出た子どもたちが、さまざまな不思議の国を探検していくというストーリーを追うことができます。
プランタン・オスマンのショーウィンドー2018黄金の砂丘 ©Francis Peyrat
3週間=650時間かけて準備されたショーウィンドーに広がるのは、子どもだけでなく大人も引き込まれるような空間です。「銀の熊が住む凍り付いた谷間」のあとは、「ブーツをはいた羊のいる黄金の砂丘」。その後、「巨大なタンポポの生える、四つの風が吹く草原」を抜けて、「踊る牛たちの作るお菓子の国」にたどり着くころには、誰もが笑顔になっていることでしょう。
プランタン・オスマンのアトリウム © Ricard
サンタの行方の鍵を握るのは、高さ11メートルのツリーが立つレディース館のアトリウムです。今年は、ブランドMarni(マルニ)の限定商品が並び、さながら、プレゼントの箱をひっくり返したような光景が待ち受けています。
ギャラリー・ラファイエット(Galerie Lafayette)「夢の工場」
同じく老舗のギャラリー・ラファイエットでは、子どもの世界と、伝統、そしてクリスマスの魔法を繋げるストーリーが、「夢の工場」を軸に繰り広げられます。
ギャラリー・ラファイエットのショーウィンドー2018 プレゼント工場
ギャラリー・ラファイエットのショーウィンドー2018 夢の森
夢の森や、プレゼント工場、サンタクロースの村、プレゼントがもたらすサプライズを詰め込んだショーウィンドーを見ていると、ブルーな気持ちがすべて払拭されていくようです。
ギャラリー・ラファイエットの巨大ツリー
加えて、今年のクーポールの巨大ツリーは30分ごとに明かりを落とし、星が瞬く空間を演出してくれます。
セレブを迎えてのオープニングセレモニー
おそらく知る人も多いことでしょうが、プランタンもギャラリー・ラファイエットも、毎年11月のクリスマスショーウィンドーのオープニングには、セレブなゲストを迎えます。
レティシア・カスタとプランタンのパオロ・ド・セザール社長
今年プランタンのオープニングセレモニーには、女優レティシア・カスタが華を添えました。四十台になり、ますますしっとりとした魅力が漂うレティシア・カスタ、身につけたブシュロン(Boucheron)のジュエリーが身体に沿うように似合っています。エスコートするのは、プランタン社長のパオロ・ド・セザール氏です。
ジェシカ・チャステインとピアジェCEO、ギャラリー・ラファイエット会長
ギャラリー・ラファイエットのオープニングを飾ったのは、女優のジェシカ・チャステインでした。隣に立つもう一人の美女は、ピアジェ(Piaget)のCEO、シャビ・ヌーリ(Chabi Nouri)。これまた道理でネックレスの輝きが違います。美女二人のエスコート役は、ギャラリー・ラファイエットのフィリップ・ウゼ会長です。
プランタン・オスマン、アトリウムのツリー ©Ricard
毎年思いますが、クリスマスのデコレーションを見ていると、この一年の素敵な思い出だけが胸によみがえってきます。これこそが、大人も子どもも目を輝かせる空間となる理由なのでしょう。
年末年始をパリで過ごされる方は、ぜひデパートのショーウィンドーの前で、足を停めてみてください。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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