No.461第14回アニメーション祭は、今週末フランス北部で開催!
明日12月5日から、フランス北部で開かれるFête d'anim'(フェット・ダニム)は、アニメーション映画を見たい人も創りたい人も楽しめるイベントです。
『コララインとボタンの魔女3D』© Universal Pictures
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プログラムの見方
期間は12月5日(水)~9日(日)
場所は、フランス北部リール(Lille)と、アミアン(Amiens)、ワレール・アレンベール(Wallers-Arenberg)の三か所。並行して行われます。
場所ごとのプログラムは、こちらのページhttp://www.fete-anim.com/grille-horaire-2018.htmlから。
こちらは縮小サイズなので、上のリンクから辿ってご覧ください
縦に日程、横に場所が書いてあり、それぞれの場所で何時にどんなイベントがあるのか表で見ることができます。残念ながら、文字はフランス語のみですが、イベントが色分けされているので、見やすくなっています。下に色の説明を書いておきましょう。
紫:今回のメインゲストであるアメリカのアニメーションスタジオ・ライカによるイベント。
紺:アニメーションのベテランから、具体例を挙げてアニメについて教わるマスタークラス(英語とフランス語)
水色:国内外のアニメーション学校の作品上映と、製作した学生監督との交流
オレンジ:フランス北部のアニメーション
ピンク:長編映画の上映
緑:子ども向け短編映画の上映
薄い緑:子ども向けのアトリエ
茶色:フェット・ダニムについての集まり
長編映画には、日本アニメの初演も!
この中で一番興味を持つ方が多いのは、やはり映画上映でしょうか。
スタジオ・ライカのものでは、ヒット作『KUBO/クボ 日本の弦の秘密』などが上映されます。
『KUBO/クボ 日本の弦の秘密』
また、初演となる作品も四本も予定されています。邦題がまだありませんので、原題のまま紹介すると、クメール・ルージュ体制下のカンボジアを描いた『FUNAN』や、『Minuscule 2: Les Mandibules du Bout du Monde』『Pachamama』。また日本の細田守監督の『未来のミライ』も初演となります。(『未来のミライ』はフランス語吹き替え版です)
『FUNAN』
そのほか、アミアン会場だけですが、12/9の日曜日は、高畑勲監督の『じゃりン子チエ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『かぐや姫の物語』が上映される予定で、さながら高畑勲デーとなっています。(『じゃりン子チエ』だけはフランス語吹き替え版ですので、ご注意ください。あとの二つは字幕つきです)
学生監督のショートフィルム
また、アニメーション学校の作品上映には、日本の東京藝術大学の山崎萌花さんの作品『There was a man』も含まれています。
アジアからは、他にも上海、北京、杭州、香港の学生映画が参加。
ヨーロッパからは、フランスのほか、チェコ、スイス、ドイツ、イギリス、ベルギー、スロヴェキア、ポーランド、デンマーク、ハンガリーの学校の学生映画が上映されます。
リールとアミアンの会場と料金
リブリッドでの上映光景
リールの主な会場は下の三か所:
リブリッド(L'hybride):18 rue Gosselet, Lille
リール美術館のオーディトリウム(Auditorium, Palais des Beaux-Arts) :18 bis rue de Valmy, Lille
ル・マジェスティック(Le Majestic):54 rue de Béthune, Lille
学生監督の映画が上映されるのは、リブリッド。アジアの学校の上映は12月6日木曜日です。こちらはどれも3ユーロ。
長編映画が上映されるのは、ル・マジェスティックで、料金は5ユーロ。
マスタークラスが開かれるのは、リール美術館のオーディトリウムで、こちらは無料です。
マスタークラスの様子
アミアンの主な会場は下の二か所:
オーソン・ウェルズ映画館(Cinéma Orson Welles):Maison de la Culture, 2 place Léon Gontier
サン・ルー映画館(Ciné St-Leu):33 rue Vanmarcke
それぞれ料金は、4.05ユーロと5.6ユーロですが、学生監督の映画(オーソン・ウェルズ映画館にて12/8上映)は無料です。
また、すべてのイベントに参加できる5日間パスは20ユーロです。
公式サイトはこちら。存分に楽しんでください!
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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