No.435夏休み明けのお楽しみ!リールのブラッドリー2018の特徴は?
フランス北部リールのブラッドリーは、簡単に言えば大蚤の市。毎年9月の第一週末に開かれます。今年2018年は、9月1、2日の週末開催。
リールのブラッドリー
No.5 にも書きましたが、その起源は1127年以前のもの。中世の従僕が、年に一度、主人の古くなった衣類や持ち物を売っても良いという権利を得たことが起こりとされています。
・
2016年は、テロ事件の影響で泣く泣く中止(No.326 )となったブラッドリー。去年2017年は規模を縮小しての開催となりました。今年2018年はセキュリティ対策を十全に構えたうえ、幾分去年よりは規模も広がる見込みです。
地図はこちらリール市の公式ページからダウンロードできます。
トラックなどの侵入を防ぐため道路入り口に置かれたブロック
またもうひとつ今年再登場する予定なのが、ムール貝の山!
ムール貝の山
ここ何年か下火となっていましたが、リール市長であるマルティーヌ・オーブリ氏の声掛けで、今年は再びブラッドリー期間にリールで食されたムール貝の殻がレストランの前に築かれ、その高さを競い合うこととなりました。
というのも、フランスでは、リールのブラッドリーといえば、ムールフリット!というくらいムール貝料理がよく食べられるのです。
ムールフリット
このムール貝の山のコンクールで何度も優勝したレストランのひとつがNo.303 に書いたAux Moules(オー・ムール)でした。残念ながら閉店してしまいましたが、今年は、Rihourリウール広場近辺で、多くのムール貝の山が見られそうです。
また、注目したいのは、今年初の試みであるムール貝の殻の再利用!なんと、タイルに生まれ変わるというもの!
ムール貝回収はリール市が行い、マテリアルリサイクルの新企業EtNISI(エニシ)が、タイルへの変換を手掛けることになっています。
伝統を引き継ぎながらも、部分部分に新しさを取り入れたリールのブラッドリー2018年度版。なかなか楽しみです。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。