No.417フランス国鉄スト!代替交通手段は?

公開日 : 2018年04月16日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

No.409, No.412, No.413 に書いたように、フランス国鉄は4月から6月末までの予定で、ただいま、3日働いては2日ストという周期を繰り返しています。

ストとストの間は3日の通常運行期間があることになっていますが、実際は、ストの影響で車両の点検が間に合わなかったりで、通常運行が予定されている日でも、キャンセル便が出たり、遅れが出ているのが現状です。

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Flixbus

ストの社会的影響

これだけ長い期間ストとなると、社会的にもいろいろな影響が出ています。

まず、今週末から、フランスは春休み期間。全国を三つの区域に分け、それぞれ一週間ずつずらして、2週間の春休みとなります。当然週末は、出発組と帰宅組が交わり、ただでさえ、交通機関が混む時期。列車が動かない、あるいは動くかどうかわからないといういまの状態で、バカンスの予定を変更せざるを得なくなった人も少なくないようです。

また、在宅ワークなどのテレワークを認める企業も、ストの影響で増えるのではないかと予想できます。

長距離バスの利用

また、国鉄には早々に見切りをつけ、別な移動手段を確保する人も増えています。

その一つが、長距離バス。FlixbusIsilines, Ouibusなど、複数のバス会社がすでに運行しています。

ちなみに、今週4月12日から、Flixbusが、パリとアミアンの150kmを、電動バスで結んだことが話題に上っていました。長距離バス会社にもエコロジカルな動きが広がっているのは、喜ばしいことと言えます。

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ComparaBusによるバス網

どこのバス会社を使ったらいいのかわからないという方には、以前、No.244で紹介した、バス会社の比較サイト ComparaBUSサイト がおすすめです。

コヴォワチュラージュ(相乗り)の利用

加えて、しばらく前からフランスで利用者が増えていたコヴォワチュラージュと呼ばれる相乗りも、気軽にサイトで予約できるようになりました。

例えばIDVROOM 。まず無料で自分のアカウントを作る必要がありますが、そのあとは、日程と、出発地と目的地を入力すれば、誰が運転する車がいつどこから発つかのリストが閲覧できます。

パリ近郊の相乗りは、ViaNavigoサイトで検索できます。

ストの決まってる日にどうしても移動しなければならない場合は、さっさとフランス国鉄はあきらめて、こういう相乗りサービスの利用を考えるのも良いかもしれません。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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