No.416ベルクの青空に世界の凧が集まる9日間
©Ville de Berck-sur-Mer
32回目となる今年2018年の開催期間は、4月14日(土)から22日(日)まで。
この時期はちょうど季節が激しく移り変わる時期で、まだ肌寒い年もあれば、いきなり初夏のような気温になる年もあります。今年はといえば、今日12日(木)は、14度しかないベルク・シュル・メールですが、来週には20度を越える晴天が予想されています。凧大会開催中に夏が訪れる感じでしょうか。
オパール海岸には、見晴らしの良い絶壁もありますが、広々とした白い砂浜も多く、のびのびと海を楽しめる地域です。1987年に始まった国際凧大会は、夏のシーズンを予告するイベントとして今では定着した感があります。
©Ville de Berck-sur-Mer
色とりどりの凧が青空に揚がる様子は、見ているだけで気持ちの良いもの。凝った形や作りのものもあり、なかなか見応えがあります。世界一大きな凧もクウェートから参加の予定だそうです。
日中は、子供向けに凧を作って、揚げる教室が開かれたり、音楽演奏、大道芸人のパフォーマンスなどが、町中で繰り広げられます。
また、2年に一度、スポーツカイトCervolingの世界選手権が開かれます。今年2018年は11回目の世界選手権が、4月17日~19日まで行われる予定です。
競技は、3人以上のチームで行い、午前中に「規定」の演技。午後から「バレー」と呼ばれる自由演技が競われます。
今回の参加チームは12組。うち5組がヨーロッパ(フランス、イギリス、ロシア)から、4組がアジア(マレーシア、中国)から、3組がアメリカ(USA、コロンビア)から参加です。
2016年優勝チームStart'Air ©Ville de Berck-sur-Mer
前回2016年の優勝チームは、フランスのStart'Air、二位がフランスのCerfs-Volants Folies。三位がマレーシアのSilatでした。
今回初参加する女性だけの中国チームShanxi Taiyuan, China Dolls ©Ville de Berck-sur-Mer
12組のうち2組は、女性だけで成るチームで、そちらもまた注目されています。
結果は4月20日(金)の夕方発表です。
©Ville de Berck-sur-Mer
また、4月21日夜22時には、花火と凧の競演となるスペクタクルが予定されています。
凧大会も、世界選手権も、見学はすべて無料です。
ベルク・シュル・メールへは、列車ならリール(Lille)からラン・デュ・フリエ(Rang-du-Fliers)まで約1時間半。料金は列車によりますが20~30ユーロほど。パリ(Paris)からだと、北駅から約2時間15分~40分。料金は25~60ユーロ。ラン・デュ・フリエ(Rang-du-Fliers)からは車で10分ほど。バスが出ています。
広い浜辺の空を染める凧を見に、オパール海岸へ行ってみませんか。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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