No.339ラジオ番組に特別ゲスト出演しました

公開日 : 2016年11月08日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

11月に入り、めっきり冬の色が濃くなってきたフランス北部。暗くなる季節は、芸術鑑賞にも向いています。ちょうど、美術館・博物館では、新しい展覧会が開かれる季節となりました。

339-1.JPG

ル・カトー・カンブレジ(Le Cateau-Cambrésis)のマティス美術館では、ピエール・アレシャンスキ(Pierre ALECHINSKY)展が11月5日から開催されています。ピエール・アレシャンスキは、ちょうど今、東京のBUNKAMURAでも特別回顧展が行われているアーティストです。

(注:英語読みだとアレシンスキーですが、フランス語読みではアレシャンスキ。ご本人ともその発音で話をしましたので、本稿では、アレシャンスキで統一します)

嬉しくも名誉なことに、開催に先立って、アレシャンスキ氏に直接インタビューする機会を得ました。その話は長くなるので、別稿にまとめようと思いますが、御年90歳とは思えない方で、話も面白くうかがうことができました。

339-2.JPG

ピエール・アレシャンスキ氏(Pierre ALECHINSKY)

さて、この時の取材で知り合ったジャーナリストの一人がルネ・ラヴェルニュ(René Lavergne)。ろくに話す時間が取れない状況だったせいか「そうだ、明日リルの近くで僕のラジオ番組があるから遊びにおいでよ」と誘われました。

場所は、ヴィルヌーヴダスク(Villeneuve d'Ascq)の巨大な大学キャンパス内。こんなところにラジオ局があるとは知りませんでしたが、1969年から存在するスタジオなのだそうです。

339-3.JPG

てっきりルネの番組を見学させてくれるのだと思って訪ねたスタジオ。行ってみると、いきなり特別ゲスト出演することになっていて、本番1分前に見せられた即席脚本には、「日本と中国の文化の違いについて特別ゲストYukiが語る」という一行があるではないですか!

いやいや、聞いてないし...と抵抗する間もなくスタジオ入り。生放送開始となりました。

こんなしっかりしたテーマを振られるなら、ちゃんと準備したかったなぁ、とつくづく思ったものの、まぁ、これはこれで、面白い経験でした。

その時の様子は下のサイトから見られます。コントロール+クリックで入れない場合は、URLをアドレスバーにコピー&ペーストしてみてください。

http://www.ondesdechine.fr/Ondes_de_Chine_emissions.htm#20161105

ルネの番組の名前は、「中国の波(Ondes de Chine)」。毎月第一土曜の正午から一時間で、題の通り、中国に関わるテーマをひとつ選んでいます。

今月のテーマは書道。

上述のピエール・アレシャンスキは、中国人アーティストに書道を学んだのち、1955年に日本を訪れ、日本の前衛書道家らと交わった人で、そのためルネも前日取材に来ていたというわけ。また、その流れで、日本人の私がスカウトされたのでした。

こういった事情がおぼろげに見えてきたのは、実は、番組放送中のこと。

考えてみれば、ルネも大した賭博師です。私が生放送で、とんでもないことを話し出す危険だってあるわけですから。

ラジオ局の名前はキャンピュス・リル(Campus Lille)。サイトはこちらです。リル周辺50kmにいる方は、106.6MHz (FM)で聞くことができます。お近くの方は、一度ぜひチューンを合わせてみてください。

(冠ゆき)

フランス在住者、旅行者の役に立ちそうな情報は、twitterでも流しています。よろしければ、そちらもご覧ください。

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。