No.295モディリアーニの静謐な世界と対峙してみませんか
昨年から楽しみにしていたModigliani(モディリアーニ)展が、とうとうこの週末Villeneuve d'Ascq(ヴィルヌーヴダスク)のLaM現代美術館で始まりました。
気温は低いものの快晴に恵まれたこの週末。すでに建物の外に列ができるほどの人気。
地元のみでなく、パリや、他国から来た人もいて、これから6月5日の閉幕まで、大賑わいとなりそうです。
テレビ局も早速取材に来ていました。
その時撮っていた番組動画はこちら。
多くの美術館で感じることですが、今回も、その展示のセンスは抜群です。作品を並べる順、まとめ方、壁の色の選択はもちろんのこと、展示空間に適度な隙間を作って、息苦しさを感じさせない方法も素晴らしく、そのセンスを味わうのも楽しみのひとつです。
この展覧会では、古代エジプト美術や、カンボジアのクメール美術、アフリカの仮面などにモディリアーニがどのように影響を受けてきたのかも、分かりやすく解説されてあり、啓蒙面でも感心しました。
モディリアーニの特徴ともいえる瞳のない人物像は、晩年集中して描かれたものです。不思議に静謐な空気をまとうそれらの作品に至るまでの、モディリアーニの彫刻や素描も鑑賞できます。
35年と短い生涯でしたが、親交を結んだ芸術家も多く、彼ら(ピカソやキスリングなど)の作品もいくつか並びます。
フジタ(藤田嗣治)夫妻と、わずかな期間同居したこともあり、フジタの影響を受けたと見られる絵画もあり、興味深いものでした。
これから、フランス北部を訪れる方は、どうぞお見逃しなく。
LaM美術館(サイトはこちら)
住所:1 allee du Musee
59650 Villeneuve d'Ascq
開館時間(Amedeo Modigliani展開催中)
火曜?金曜の11時~18時、土日祝の10時~18時
5/1は休館
行き方
・メトロ1番線 Pont de Bois駅下車 + バス Liane 4, Halluin - Gounod行きに乗り L.A.M.下車
または、
・メトロ2番線 Fort de Mons駅下車 + バス59 Contrescarpe 行きに乗り、L.A.M.下車
(冠ゆき)
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筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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