No.257フランス北部は黄葉から落ち葉の季節へ
今年は9月最初からすっかり秋の気配で、10月にはひどく冷え込み、もう冬かと驚きましたが、この二週間ほど気温も少し上がり、週末は素晴らしい晴天となりました。
フランス北部の森
フランス北部でもベルギーに出っ張った部分にあたるトゥルコアン周辺は、ベルギーの天気予報の方が、パリの天気予報より、現状に近かったりします。
昨日11月1日は、万聖節というカトリックの祝日でした。翌2日が死者の日と呼ばれる日なのですが、1日が祝日のため、毎年その日にお墓参りする人が多くいます。
(万聖節と死者の日とハロウィンについて、興味ある方は、こちらを読んでみてください)
ヨーロッパで11月1日を迎えるのは、もう20回近くなると思いますが、ほとんどの年が雨でした。実際、この日のお墓参りは雨降りと結び付けて記憶に残るのが常のようです。
それを考えると、今年は例外的に晴天で、気温もベルギーでは20度を超え、「記録に残る一番暖かい11月1日」になったそうです。実は去年の11月1日も晴天で、珍しいものだと思ったのですが、この分ではこれから11月1日のお墓参りは小春日和というパターンになるのかも?しれません。
ベルギー気象庁によれば、それでもやはり今年の10月は、過去12年で一番寒い10月でもあったようです。何しろ平均気温が10.2℃しかなかったそうですから。
反面、降水量は少なく、例年の半分くらいしか降らなかったとか。
先週はどこもが黄金色の黄葉でしたが、この週末はかなり落ち葉となったようです。
そろそろ黄葉の見ごろも過ぎる季節。このあたりで秋色がきれいなのは、なんといってもベルギー東部のアルデンヌ地方。フランス側は、リールの南東、ヴァランシエンヌ周辺の森がお薦めですが、どの町にも街路樹がありますし、公園にも木々が多く、身近に黄葉が楽しめます。
アルデンヌ地方
中でも、トゥルコアンやルーベから、リールに向けて伸びているグランブールヴァール沿いに立つ街路樹は、日本であればとっくに切られているだろうと思うくらい天高く伸びていて、その下を、落ち葉を踏みながら歩くだけでも豊かな気分になれるものです。(グランブールヴァールについてはNo.30 やNo.79 もご覧ください。)
今週の予報気温は10-17度。週の半ばには少し雨が降りますが、おおむね天気も良好の予報です。黄葉が落ち葉に変わる季節を楽しめる最後の週かもしれません。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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