No.226「ヨーロッパ遺産の日」(2015年)、今年のテーマは...
去年も書きましたが(No.7 参照)、9月第3週末は、フランスでは「ヨーロッパ遺産の日」で、普段は開いていない官邸が開放されたり、美術館や博物館が特別ツアーを企画したりと、この両日しか見られない貴重な経験のできる機会です。(ヨーロッパの他の国は、第三週末とは限らないようですので、個別にお調べください。ヨーロッパ全体についての公式サイトはこちらから)。
フランスの場合は、こちらのサイトが見やすいかと思います。このページを開けると、全国県名がアルファベット順に並んでいますので、行きたい県名をクリックすると、次は町名ごとに、公開される施設のリストが出てきます。
記号の説明を下に日本語訳してみましたので参考にしてください。
今年のジェネラルテーマはずばり『工業・技術遺産』。フランスでは、『21世紀の文化遺産、未来から見て』と題して、現代建築、新技術・新素材の革新、造形美術、工業サイトなどに重点を置いたセレクションが、加わっています。
具体的には、今世紀に入ってから建設された建造物-
マルセイユの「ヨーロッパと地中海文明博物館(Musée des civilisations de l'Europe et de la Méditerranée)」、
サンテティエンヌ(Saint-Étienne)の「モハメッド6世大モスク(Grande Mosquée Mohammed VI)」、
リヨンの「融合博物館(Musée des Confluences)」、
サン・ジェルマン・アン・レーの「マルチメディア図書館(Bibliothèque Multimédia)」-
などなどや、
今世紀修復された建造物-
ラ・クールヌーヴ(La Courneuve)の「メカノ工場(Usine Mécano)」、
オベルヴィリエ(Aubervilliers)の「マッチ工房(Manufacture des allumettes)」-
など、多くの価値ある建築が名を連ねています。
また、今年初めて公開される場所も楽しみです。別所でも取り上げましたが、パリなら、
プランタン・オスマン(64 Boulevard Haussmann 75009 Paris)や、
10区のメディアテック(8 rue Léon Schwartzenberg, 75010 Paris)、
メトロのモンパルナス駅では、135mに及ぶフレスコ画
が初公開となっています。
Archives Historiques du Printemps
ベル・エポックの香り漂うプランタン・オスマン内部
二日で廻れる場所は限られていますから、お目当ての場所がある人は、前もって計画を立てて当日に臨むのが良いかもしれません。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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