No.189フランス北部を味わうお土産三選
フランス北部を代表するお土産。口から入るものに絞って選んでみました。
重さを気にしないのであれば、一番のお薦めは、なんと言っても地方ビール。
ノールの地方ビール
No.2で書いたように、フランス全国で、最もビール消費量の多い地方のひとつであるノール。生産量や、ビールの銘柄の豊富さも、他とは比較にならない多さ。
重さを気にしない場合、ノール地方を代表する料理の瓶詰めもお薦めです。
スペキュロス風味の豚肉とか、鶏肉の料理
料理は大抵一瓶で2,3人分。もっと多くの仲間と分けたい場合は、トーストやクラッカーの上に乗せて食べるテリーヌやパテもいいですね。ノールらしく、ビール風味のパテや、ノールを代表するチーズ、マロワル風味のパテもあります。
パテやテリーヌ
ただ、これら3点の難点は、「重い」ことに加えて、瓶入りという「割れ物」であること。
軽いものとなると、やはり無難なのは、地方のボンボン。特産品専門店はもちろんのこと、最近では「ローカルフードコーナー」が設けられているスーパーも増え、こんな具合に並んでいます。
特産品スイーツコーナー
かわいらしい甘いものが好きな方になら、喜んでもらえるでしょう。
No.15で紹介したゴーフルも美味しいお土産になりますね。
ゴーフル
No.178で触れたスペキュロスも、クッキー自体は割れ物ですが、軽くて持ち帰りやすいお土産です。個別包装されたものもあるので、大人数で分けるのにも便利です。
スペキュロス
コーヒーが好きな人になら、No. 121に書いたノールのコーヒー会社Méoのコーヒー豆はどうでしょうか。
Méoのコーヒー
それと、これこそノールの特産ですが、コーヒー豆に混ぜて使うシコレもお薦めです。アンディーヴと同じ種類の植物シコレの根っこを焙煎したもので、コーヒー豆に混ぜて、普通にコーヒーを入れるように使います。キャラメルのような風味が加わり、カフェイン摂取量を押さえることができるので、ノールの人は、よくシコレを使っています。夜眠れなくならないようにコーヒー代わりに飲む人もいるそうです。
シコレ
それともうひとつ。これは、実はベルギー産なのですが、フランスではノールでしか売っていないGraeffe社の砂糖、カソナード(Cassonade)。
フランス語でカソナードというと、一般的には、サトウキビで作られた砂糖を指すことが多いのですが、ノール(北部)では、カソナードは、赤ビーツの汁から作られた砂糖を指します。
原材料の赤ビーツ
フランス製のビーツ砂糖ももちろん売られているのですが、ノール(およびベルギー)の第一人気は、Graeffeのカソナード。
ふんわり柔らかい甘さの砂糖で、プレーンヨーグルトと混ぜたり、スペキュロス作りに欠かせない味です。
赤ビーツで作った砂糖、カソナード
ということでまとめると、
重くたって割れやすくたって構わない!という人へのノールお土産三選は、
・ビール
・瓶入り地方料理
・瓶入りパテ
割れにくく、軽めのものが良い人へのお土産三選は、
・スイーツ(ボンボン、ゴーフル、スペキュロス)
・ホット飲料(コーヒーやシコレ)
・砂糖(ノールにしか売ってないカソナード)
となります。
お口に合うものがありますでしょうか?
(冠ゆき)
(6月お題"お土産")
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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