No.186「フランス人の好きな村」番組始まって以来の快挙!ノールのテルデゲムは第○位!

公開日 : 2015年06月27日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 フランスのテレビ局フランス2企画の「フランス人の好きな村」選挙番組。

No.153でお知らせしたように、今年のノールパドカレー地方代表は、ノール県のテルデゲム(Terdeghem)でした。

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石造りの風車

 テルデゲムは、リールの西方、ベルギーとの国境近く、アズブルック(Hazebrouck)とカッセル(Cassel)の間に位置します。

 リールに住んでいる人でさえ、その名を知る人はごくわずかと言う、いわば無名の小さな村ですが、フランドル地方の特色を色濃く受け継ぐ場所です。

 No.153にも書きましたが、何よりの魅力は、フランス語でいうところの"convivialité"(コンヴィヴィアリテ)。「人の集まり触れあいによる楽しい雰囲気」とでも訳したらいいのでしょうか。エスタミネ(ノール地方でいうブラッスリーのようなもの)や、石造りの風車、昔の生活博物館など、老若男女を問わず、地元の人々が協力し合って保存し、広く門戸を開くイヴェントを企画しているところなどに、この村の芯が見えるように思えます。

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 選挙結果が発表されたのは、今週火曜6月23日夜のこと。

 なんと、このテルデゲム、22の候補中、第5位に選ばれました!テルデゲムにとっては、ほとんど「勝利」ともいえるこの結果に、集会所に集まって番組を見ていた村人たちは、大きな歓声を上げたそうです。

 おさらいすると、2012年の候補マロワル(Maroilles)村は10位、2013年ウィッサン(Wissant)村は13位、2014年の候補スブール(Sebourg)村も13位でした。

 ちなみに今年の優勝村はブルターニュ地方のプルーマナック(Ploumanac'h)、

2位は、ヴァル・ド・ロワール地方のモントレゾール(Montrésor)、

3位はミディ・ピレネ地方のサンタントナン・ノブル・ヴァル(Saint-Antonin-Noble-Val)、

4位がイルドフランス地方のバルビゾン(Barbizon)でした。バルビゾンは、『落穂ひろい』や『晩鐘』のミレーなどバルビゾン派の画家とともに、日本でも良く知られていますね。

 テルデゲムの候補映像はこちらのサイトからご覧になれます。

 また、23日の番組は、こちらのサイトから視聴できます。

 フランスは、観光地や都市以外にも、立ち寄って損はない町や村がたくさんある国です。旅行者のほとんどがリピーターとなりつつある現代。次の旅行では、のんびりローカル線を利用したり、気ままなレンタカーを試してみても良いかもしれませんね。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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