No.180フランスの夏至は、音楽祭!
1980年代頭に始まった夏至の日の音楽祭。パリの大改革をはじめ、No.7 で紹介した「ヨーロッパ遺産の日」のような文化行事も多く打ち立てたジャック・ラング(Jacques Lang)が文化相の頃のことです。
毎年6月21日に行われるこの音楽祭(今年の夏至は22日ですが、音楽祭は毎年21日)。最近では近隣諸国にも広がってきています。
基本は、ミュージシャンが、路上で自由にパフォーマンスを行うというもの。
この日に限って、無料のパフォーマンスには、Sacem(日本のJASRACにあたる団体で、音楽にかかわる作者を保護する)も課金しないことが、公的に定められています。
夏至前後とあり、日の入りも夜10時を回ってから。11時でもほんのり明るいこの季節。時計を見ないと、何時なのか分からなくなることも良くあります。
音楽祭のパフォーマンスは、昼間から始まるところもありますが、本格的に盛り上がるのは、もっと遅い時間。
食後のそぞろ歩きで、町に繰り出し、気に入ったミュージシャンの前でひと時楽しむというのが、お薦めの過ごし方。
一時期は、アルコールが入った観衆の傍若無人ぶりが目についたこともありますが、最近ではアルコール販売は禁止され、ある程度の秩序は戻ってきているようです。
とはいっても、場所によっては、羽目を外しすぎる人が出てくることも考えられますから、くれぐれも、周りの状況をよく見て、貴重品にも気を配って楽しむようにしてください。
リールでは、下の地図にあるように、旧市街から、県庁のあるレピュブリック広場までの区域が音楽祭会場となります。
この日はリールのTranspole(メトロ、トラム、バス)も、リール・フランドル駅出発を夜中の1時まで延長。ナイト・バスも走らせる予定です。
(冠ゆき)
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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