No.148フランス・ノールの五月の花:鈴蘭、ライラック、藤、桐

公開日 : 2015年05月01日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 数あるフランスの風習の中でも、私が最も好きなものの一つが、今日5月1日のものです。

 いえいえ、ストライキではありません。

 それは、大切な人に鈴蘭を贈るというもの。

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 中世のころから春の象徴の一つだった鈴蘭。ケルト人は幸運をもたらすお守りとみなしていたそうです。

 今のような風習が生まれたのは、1561年の5月1日のこととされています。フランス王シャルル9世が、幸運をもたらすとして、宮廷の女性に鈴蘭の花束を配ったのが始まりのようです。

 5月1日には、フランスのあちこちで、すずらんの花束をバスケットやバケツに入れて売る子供や大人の姿が見られるはず。コイン一つで買えるような値段のはずです。見かけたら一束求めて、春の香りを楽しみたいですね。

 5月は鈴蘭以外にも、いろいろな花が咲く季節です。

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 りんごの花はそろそろ満開を過ぎる頃。

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 ライラックも良い香りとともに花開き始めます。

 先週はパリにいたのですが、パリはここノールよりもやはり少し季節が早いようで、ライラックも藤もすっかり満開でした。

 ノールは、1週間くらい遅れていて、ライラックは、だいぶ咲き始めたものの、まだ満開にはいたりませんし、藤の花もまだまだこれからです。

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 藤の花は、日本的な花だと思っていたのですが、ヨーロッパで目にすると、こちらの建物に意外に良く似合う花です。白い石造りの壁や、頑丈な鉄門に藤が蔓をめぐらし、薄紫の花を咲かせている様子は、何時間眺めても飽きない美しさです。

 藤に良く似た色の桐の花も、満開はまだちょっと先の話。

 フランス・ノールの5月、いらっしゃる方は、お花の様子も一緒にお楽しみください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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