No.85フランスのヴァレンタインデーは二人で"何かする"日。
日本では、女性が男性に贈るチョコレート一辺倒なヴァレンタインデー。
フランスでも、メディアや広告では、プレゼントの大切さがかしましく書き立てられています。でもチョコレートを選ぶ人はそのうちのほんの少し。
もともとヴァレンタインデーは、「カップルの愛情確認の日」と認識されているので、男女どちらからどちらへというプレゼントデーではないのです。愛情を確かめ合うのにプレゼントを用いる人も、もちろんいますが、大多数は、"二人で何かをする"日と考えています。
実際、ヴァレンタインデーについての雑誌の記事も、「何をプレゼントしようか」ではなく、「何をしようか」という視点で書かれたものがほとんどです。
その流れの中でプレゼントを贈ることもあり、その内容は、去年のヴァレンタインについてのある統計によると、花束が23.85%、貴金属が21.31%。
ただし、一番多いのは、レストランでのディナー(34.58%)。これに小旅行(20.26%)を加えると、やはり半数以上は「物」よりも「共有体験」を選んでいることがわかります。
統計に答えたフランス人のコメントが、なかなか微笑ましかったので、下に書き加えておきましょう。
・古い町並みを歩く旅行。
・宝石!ぴかぴか光って、目に喜びが映るから。
・一番ありきたりだけど、絶対飽きないプレゼント、花束。
・気持ちが一番嬉しいな、プレゼントじゃなくて。
・プレゼントやレストランは必要ないんじゃない?「Je t'aime」の一言で充分。
・レストランか旅行かな、思い出が出来るからね。
・レストランでの食事ほどロマンチックなものはない!
(2月お題"バレンタイン")
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
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