No.100リールの有名レストラン「リュイトリエール」閉店のお知らせ

公開日 : 2015年02月25日
最終更新 :
筆者 : 冠 ゆき

 今日はちょっと寂しいお知らせです。いつかこの欄でも紹介したいと思っていたリール旧市街の魚介レストラン「L'Huîtrière(リュイトリエール)」が、来月3月28日で閉店することが昨日23日の朝、発表されました。

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リュイトリエール

 リュイトリエールは、旧市街にあり、何よりもその美しいモザイク模様の建築が目を引くレストラン。

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 1928年の開業以来、リールの著名人、俳優らが通ってきました。

 創業者Pierre Bailleul(ピエール・バイユル)から四代続いたこの店。曾孫にあたる現在の店主Antoine Proye(アントワヌ・プロワ)が2005年に継ぎましたが、相次ぐ経済危機により、店を継続させるのが難しくなった模様です。

 2012年には、ミシュランの赤ガイドもリュイトリエールの星を消してしまいました。

 なんとも寂しいばかりですが、レストランは閉店しても、同じ場所にある「牡蠣バー」と「惣菜店」は存続するとのこと。

 住所はの3 rue des Chats Bossus。1922年に建てられた店は内も外も魚介類のモザイクやステンドグラスで美しく飾られています。モザイクを担当したのは、Gentil et Bourdet(ジャンティ・エ・ブルデ)会社。ジャンティ・エ・ブルデは、No.14などで取り上げたルーベ・ラピシーヌ工芸美術館の前身であるプールのモザイクも担当した会社です。彼らの手掛けた作品は、フランス各地の建築物に今も見ることができます。

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ラ・ピシーヌ美術館に残るプール端のモザイク

 リールのグランプラスから、徒歩2分で行ける距離。建築だけでも見る価値がありますから、是非立ち寄ってみてください。

(冠ゆき)

筆者

フランス特派員

冠 ゆき

1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。

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