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No.57フランスのノエルは、ビュッシュ(薪)がなくては始まらない

カテゴリー:お題 / レストラン・料理・食材 / 生活・習慣・マナー 投稿日:2014年12月14日

 フランスのクリスマスケーキといえば、ビュッシュ・ド・ノエル。もう日本でも、知らない人はいないくらい有名なお菓子になりました。ビュッシュ・ド・ノエルは、直訳すると、クリスマスの薪。その名の通り、の形をしていますね。

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 もともとは、数世紀前からの習慣で、クリスマスには、燃やした薪の周りに家族が集まり、歌ったり食事をとったりしていました。暖炉で燃やす薪は、新しく開かれていく時間を象徴しており、その炎は、祝福をも意味しました。

 地方によって、祈りの言葉を唱えながら、薪に、塩を振りかけたり、ワインや聖水、油やミルク、または蜂蜜を注いだそうで、薪の炎は三日間絶やさず燃やす風習だったようです。


 こうして燃やされた薪はその家と住人を守るとされていました。病気から身を守り、繁栄を祈って、燃やし終えた灰を家畜小屋や畑に撒いたそうです。


 ストーブの普及で次第にこの習慣は失われましたが、薪はケーキとして残りました。


 最初のビュッシュ・ド・ノエルが、いつどこで生まれたのかについては、複数の説があります。
パリのサンジェルマン・デ・プレ界隈に店を開いた製菓職人が1834年に作ったのが最初だという説もあれば、1860年代にリヨンで作られたのが最初だとする説もあります。また、モナコ公シャルル三世お抱えの製菓職人だったピエール・ラカンが1898年に作ったものが最初だという説もあります。


 今では、チョコレートや栗味だけでなく、ありとあらゆる風味のもの、アイスクリームのものなど種類も豊富で、買うにしても作るにしても迷うほど。調理器具専門店でも、上手にビュッシュを巻くための道具や、ビュッシュ専用のケーキの箱などもいろいろ売り出されています。

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 明日は早くも待降節三回目の日曜日。クリスマスまであと少しとなりました。

(12月お題"ケーキ(クリスマスケーキ)")

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冠ゆき

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冠ゆき

山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド、イタリア、中国の生活を経た後、2013年フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40ヵ国。6ヵ国語を解する能力と多様な文化に身をおいてきた経験を活かし、柔軟かつ相対的視点から、フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介中。
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