No.50フランス北部、小さく温かくローカルなマルシェ・ド・ノエル
今日は聖ニコラの日。No.48 で書いたように、聖ニコラをかたどったチョコレートなどが、子供たちに、学校を始め、あちこちの催しで配られています。
クリスマスの飾りやプレゼントを売るマルシェ・ド・ノエルは、リールのような大きな町だけでなく、小さな自治体でも開かれます。
小規模なマルシェ・ド・ノエルは、期間も短く、週末のみであったりします。けれども、その分、大量生産されたものではない一点物が売られていることが多いのと、地元の人々が集う催しということで、和気藹々とした雰囲気が楽しめるという利点があります。
大きな町のマルシェ・ド・ノエルはエンターテイメント用。
のんびり商品を見て周りたいときは、ローカルなマルシェ・ド・ノエル。
そんな風に使い分けるのがいいかもしれません。
これから年末にかけて予定されているローカルなマルシェ・ド・ノエルをいくつかご紹介しておきましょう。
・ムーヴォーMouvaux:12/6-7。市庁舎と市庁舎前広場。
(Lille FlandresからTourcoing行きトラム乗車。3 Suisses駅下車、徒歩1分)
ムーヴォー市庁舎は、No.30 で書いたグラン・ブールヴァール沿いの美しい建物です。元は、繊維産業で成功をおさめた個人の邸宅として建てられましたが、1939年より市庁舎として使われています。
・ワンブルシーWambrechies:12/6-7。
(Lille République広場からバスLiane 1乗車、終点Wambrechies下車)
ワンブルシーの町中には運河が流れており、その運河に浮かぶ船の上がマルシェ・ド・ノエルの会場となります。
・ヴィルヌーヴダスクVilleneuve d'Ascq:12/6-7, 13-14, 20-21。Flers城にて。
(地下鉄Pont de Bois駅下車、バスLiane4に乗りchateau下車)
・シュテンヴェルクSteenwerck:12/13-14
No.47 でクレッシュ展をご紹介したシュテンヴェルクでも来週末マルシェ・ド・ノエルが開かれます。今年のテーマは、「ポーランドのクリスマス」。
13日20時には、世界中のクレッシュの並ぶジャン・バティスト教会で、ポーランドの音楽コンサートも予定されています。入場は無料ですが、集まった志はみなテレトンに寄付されることになっています。
クリスマスは、人の善意がいつもにましてよく見える季節です。それが本来の、そして何よりのクリスマスの魅力であることに気付かされるのは、こういうローカルな催しであったりします。
筆者
フランス特派員
冠 ゆき
1994年より海外生活。これでに訪れた国は約40ヵ国。フランスと世界のあれこれを切り取り日本に紹介しています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。