La Chandeleur "ラ・シャンドルール" フランスの2月はクレープではじまります。

公開日 : 2019年02月13日
最終更新 :

フランスのパン屋さんでは年中クレープを売っている場所もありますが、

2月は一年の中でも一際、クレープの姿が目立ちます。

"2月はクレープを食べる習慣があるのかな?"。

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フランスの祝日やお祝い事の多くはカトリック宗教にまつわることが多い中

2月2日は"La Chandeleur" ラ・シャンドルールといわれる日をクレープでお祝いします。"なぜクレープ?"のお話はあとにして、、、そもそもChandle キャンドルが語源となるこの言葉。キャンドルを備えお祈りをする意味は、2月という冬から春までの中間時期に、もうすぐやってくる春に対する"待ち遠しい"気持ちをキャンドルの炎に託します。自然界の季節の中で2月はまだまだ厳しい冬、しかし、キャンドルのキラキラした輝きの中に、春を待つ。カトリック宗教も自然の法則に所以するところが多くあるのです。

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"どうしてクレープ?"少しこじつけのような話になりますが、クレープは確かに、"黄色"元気な色、丸い"太陽"のような形に見える。一年で最も気候の厳しいこの時期に、クレープのような春にみられるであろう"太陽"を期待して、、、クレープを食べる習慣になったといわれます。

フランスの子供のいる家庭ではお母さんや、中にはお父さん、おばあちゃんが、いまでもその伝統を子供や孫たちに披露します。おばあちゃんは手のひらに"硬貨"をにぎりしめ、春に向けてこの一年が家族にとって健康で豊かな年になるように!と願いをこめながらクレープを焼きます。その側では、子供達がはやくクレープを食べたい!気持ちで見守っています。

筆者

フランス特派員

フランスパラディ

トゥールーズ在住18年。フランス政府公認添乗員ガイド。

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