ほおずき市と四万六千日(浅草)
浅草の「ほおずき市」へ行ってきました。
雷門をくぐり抜け、仲見世通りを直進すると・・・
ほおずき発見
浅草寺の周りをとり囲む、たくさんのほおずき屋さんが勢ぞろい。
店員さんの威勢のよい声が飛び交っておりました。
↑お値段は1鉢2,500円。
ほおずきの赤い実は、指で柔らかくなるまでもみ続け、
柔らかくなったら種を抜いて水洗し、口に入れて音を鳴らして遊びます。
けっこう難しいです
↑”海ほおずき”も売っていました。
本来の海ほおずきは黄色がかったものですが、
赤ジソの葉で染めた赤い海ほおずきもあるようです。
海ほおずきは、小さな切れ目を入れて中身を洗い、
乾かした後、口に入れて音を鳴らします。
ブーブー鳴ります
知らない方は、面白いのでやってみてください。
余談ですが、私は小さい頃、海ほおずきが大好きでした。
夜は親に怒られながらも寝るまで鳴らし続けました。
でも、朝起きると必ず口から消えています。
飲みこんでたらしい・・・
海ほうずきが”大好き”というよりも、
海ほうずきが”大好物”だったりして。
我ながら不気味な子供だ・・・。
↑ほおずきと一緒に風鈴がついているのはなぜでしょうか?
それは、その昔ほおずきについている風鈴の音は、
夏に流行する疫病を追い払うという言い伝えがあったからだそうです。
風鈴の色は厄除の赤色でしたが、最近はいろいろなデザインがあるようです。
↑ほうずき市は浅草観音様の功徳日に合わせ、毎年7月9日、10日に行われます。
”四万六千日(しまんろくせんにち)”と呼ばれ、7月10日にお参りすると、
4万6千日(126年分)のお参りをしたことと同じ功徳を得られるそうです。
一日で一生分のお参り
これはすごいです。
本来は10日がお参りの日だったようですが、”我先にお参りしたい!”という人があふれ、
前日の9日から人出が増えはじめてしまったので、現在の9日、10日の両日を
”四万六千日”とされているそうです。
今も昔も・・・
人間の心理は同じなのね ( ̄▽ ̄|||)
それにしても、毎年お参りしている浅草っ子の友人は、
いったい何千年分のご利益をもらっているのだろうか・・・
吸い取ってやるっ (←自分でお参りしろ)
そして、この2日間だけ「雷除守護」の守り札が売られます。
江戸時代のある日、激しい雷雨がありました。
なぜかその時「赤玉とうもろこしを吊してあった家だけは被害を受けなかった」
という話があったことから、四万六千日に雷除けとして、赤玉とうもろこしを売り出しました。
しかし明治時代に入ると、とうもろこしが不作となったため、
赤玉とうもろこしを売る店がなくなってしまったそうです。
それ以後、竹串にはさんだ三角形の守り札に変わったそうです。
ほおずき市も終わり、いちだんと近づいた東京の夏。
また来年。
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