那須に伝わる九尾の狐伝説「殺生石」
多くの観光や避暑地で知られる栃木県那須町。
そんな那須町に来ると時折、九尾の狐のフレーズを見かけることはありますでしょうか?
実は那須には伝説が残されており、今回紹介する「殺生石」がその伝説の発祥となります。
基本的には車でのアクセスになり、無料駐車場もあり殺生石のみなら所要時間は30分程度と思われます。
周辺は茶臼岳や鹿の湯、那須湯本温泉街など那須でも屈指の人気スポット。
到着した瞬間、硫黄の匂いが立ち込め、歩いて行くとお地蔵さん(千体地蔵)が立ち並び特有の雰囲気を醸し出しています。
などと言うと怖くなるかもしれませんが、そんなことはなく自然を身に受けながら散策できるスポットとなっております。
硫黄の匂いからもわかるように殺生石付近は温泉が湧いており、地表のガスの硫黄成分が結晶化し戦前などの昔はカヤで出来た屋根で湯の花(ミョウバン)を採取していたようです。
これはその当時の再現。
大きな地蔵が見え、休憩所もあります。
いよいよ殺生石が近くなってきます。
実は脇道から160mでもうひとつの観光スポット温泉神社にも行けたりします。
温泉神社周辺も観光情報センターなどあり、屈指のスポットとなっています。
時間がある方は訪れてみてはいかがでしょうか?
その場合、所要時間は1時間は想定しておきましょう。
話を戻してさあ、いよいよです。
史跡 殺生石
これが殺生石。縄で石が封印されている?
九尾の狐とは?
伝説は案内板に書かれていました。
殺生石 九尾の狐伝説
平安の昔、帝(みかど)の愛する妃に「玉藻の前」という美人がいたが、これは天竺(インド)、唐(中国)から飛来してきた九尾の狐の化身でした。帝は日に日に衰弱し床に伏せるようになり、やがて、陰陽師の阿倍泰成がこれを見破り、上総介広常と三浦介義純が狐を追いつめ退治したところ、狐は巨大な石に化身し毒気をふりまき、ここを通る人や家畜、鳥や獣に被害を及ぼしました。やがて、源翁和尚が一喝すると石は三つに割れて飛び散り、一つがここに残ったと言われています。その石が「殺生石」と伝えられています。
諸説ありますが、この九尾の狐が人々を脅かし石になっても毒を放ち近づくものを脅かし続けている。
想像してみると「殺生石」の意味が何となく見えてきたと思います。
■殺生石
・住所: 栃木県那須郡那須町大字湯本
筆者
栃木特派員
KEY
生まれも育ちも栃木県です。新たな時代の変化など自分の目で確かめ、少しでも栃木県の魅力を発信できればと思い執筆しています。
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