胡朝の城壁 ベトナムのタインホア省の世界遺産

公開日 : 2018年08月29日
最終更新 :
筆者 : sirokuma kun
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 タインホア省にあるユネスコ世界文化遺産です。これは南門。 タインホア市内からタクシーで1時間程度のところです。往復で2000000ドン(10000円程度)かかりますから、大型のタクシーで大勢で行った方がいいです。 タインホア省を代表する史跡、観光地なのですが、あまり人はいません。ベトナム人はみんな知っている史跡なのですが、人気が無いのか、観光地として整備されていません。 田んぼの中に石積の城壁がある、という感じです。一辺900m程度の方形をした城壁跡なのですが、城壁の中にも田んぼがあり、畑があり、牛がいて、地元の人が歩いています。

 南門の近くに、小さな資料館があります。

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ベトナムの歴史の中で、タインホア省にベトナムの首都が置かれたことが一度だけあって、その時の城跡です。城跡というよりも城を囲んでいた城壁跡が正確ですね。 年代は1400年から1406年の、7年間です。1407年に中国王朝の明に攻め込まれ、滅亡してしまいました。 ベトナムの歴史は、中国王朝の侵攻、占領、属国化、解放戦争、独立、を何度も何度も繰り返す歴史です。 ベトナムの歴史上の英雄は、中国からの解放戦争に勝ち、独立と国家統一をした人たちのように思います。

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 この写真はタインホア市内にある、レロイ像です。1407年にベトナムは明に敗れ属国になったのですが、1427年タインホア出身のレロイが明との戦争に勝ち、独立と国家統一をし、新たな王朝を作りました。まさに英雄ですね。

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 これは北門です。南門が一番大きく、北門が2番目、西門東門は少し小さいです。

 門と門の間の壁は一部壊れているところもありますが、この4つの門は残っています。

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 胡朝の城壁に行かれるときは、ベトナムの歴史を一読してゆかれることをお勧めます。何も知らないと、田んぼの中の大きな石垣、ナニコレ?で終わってしまうと思います。

(写真撮影;sirokuma kun)

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