散歩が楽しいSukkot(仮庵の祭り)の季節
シャローム!(こんにちは)
イスラエルのテルアビブに在住している、がんちゃんです。
いまなお、猛威を振るうCOVID−19が収束した後に、ぜひ訪れてほしいおすすめの観光Spotやイスラエルの最新情報をUpしていきたいと思います。
さて、イスラエルではヨム・キプールから数えて5日後の9月20日~27日にかけてSukkot(仮庵の祭り)の休暇がありました(ユダヤ暦で数えるため毎年祝祭日の日程は異なります)。
Sukkotとは"仮庵"、"幕屋"という意味です。
紀元前13世紀に、エジプトの奴隷生活から抜け出したイスラエルの民が(※出エジプト記)約束の地にたどり着くまで、40年間荒野で彷徨い仮庵に住んだ歴史を記憶するための祭りなのです。
この時期になるとシナゴーク(小教会)やレストラン、一般家庭の庭先やベランダでさまざまなSukkotを見かけるようになるので、散歩が楽しい季節でもあります。
荒野で神が導いてくださった日々の暮らしを再現するためのお祭りのため、この期間はSukkotの中で食事をとったり就寝をする方もいます。
子供にとっては、きっと秘密基地のようでワクワクの体験でしょう。
そして、Sukkotの中には欠かせない4種の植物があり、それらを束ねて手に持ち揺らしながら東西南北に向かって祈りを捧げる、という習慣もあります。
それは、民の考え方がよく表れたものになります。
1.木の実・柑橘系の果物=エトログ(香りもよく食べられる)
2.ナツメヤシの葉=ルラブ(香りはないが実は食べられる)
3.茂った枝=ハダス(食べられるが香りはない)
4.柳の枝=アラボット(香りもなく食べることもできない)
()の中の意味合いをまとめると
香りがいい...頭がいい人間
食べられる...人格的にもすばらしい人間
4種の植物のように4種類の人間が揃ってひとつの「民」であり、民全体への祝福を祈る行いなのです。
劣っている人間を作らず多様性を受け入れる社会作りをしよう、という温かいメッセージが伝わってきます。
日中はカンカン照りのテルアビブでも、9月後半ともなると夕方は心地のいい気温になります。
この時期、イスラエルに旅行に来られた際にはSukkotを探しながらのお散歩がおすすめです。
【参考】
筆者
イスラエル特派員
がんちゃん
2019年末から配偶者の帯同でテルアビブ生活を始めました。
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