巡礼だけじゃない!ピクニックと湖水浴:ガリラヤ湖の楽しみ方

公開日 : 2017年08月29日
最終更新 :

8月末、イスラエルはまだまだ夏の真っ盛り。先日、涼しさを求めてガリラヤ湖に泳ぎに行ってきました。ガリラヤ湖といえば、聖書の世界でイエスが湖面を歩いた舞台で、巡礼地として有名ですが、イスラエルの地元っ子にはウォータースポーツやキャンプを楽しむリフレッシュ・スポットとして親しまれています。今回は、知っているようで意外に知らないガリラヤ湖のうんちくのまとめと、夏のガリラヤ湖の楽しみ方について。

ガリラヤ湖.jpg

<ガリラヤ湖の名前の由来>

ガリラヤ湖のヘブライ語名は「キネレット」。語源はバイオリンを意味する単語「キヌー」で、その由来は湖がバイオリンのような形をしていることから(でも実は地図で確認するとあまりバイオリンの形をしているようには見えません、笑)。ちなみにWikipediaのガリラヤ湖のページでは「キヌー」はヘブライ語で「琴」を意味すると書かれていますが、これは間違いのようです。なお、日本語名にある「ガリラヤ」とは、湖が位置するエリア一体をさす、地方の名称です。ガリラヤ地方はイスラエルの国土の中でも北部に位置しており緑が多く、たくさんのハイキングスポットがあるほか、ツファットロシュ・ピナなど、魅力的な町が点在する一大観光エリアです。週末になると、テルアビブからガリラヤ地方を結ぶ道路はたくさんの車で渋滞します。

<イスラエルの水瓶>

乾燥地帯に位置するイスラエルには片手で数えるほどしか湖はありませんが、ガリラヤ湖はその中でもイスラエル最大の湖です。面積は166平方キロメートルで、霞ヶ浦とほぼ同じ。イスラエルの主要な水源であり、1/3程の水道水を供給していることから、「イスラエルの水瓶」とも呼ばれています。ただし近年ではガリラヤ湖の水位は減る一方で、湖の水位は現在国民の大きな関心事となっています。

イスラエルの水瓶、ガリラヤ湖.jpg

<ガリラヤ湖と死海の関係>

ガリラヤ湖の水源は、ヘルモン山やゴラン高原の雪解け水を源泉とするヨルダン川。ヨルダン川といえば、イエスが洗礼を受けた場所で聖なる川として知られているので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ヨルダン川はガリラヤ湖に注いだ後、湖の南部からもう一度ヨルダン川として流れ出し、そのまま死海へと続きます。イスラエルといえばガリラヤ湖も死海もどちらも有名なスポットですが、この2つの湖がつながっているというのは興味深いですね。ちなみに死海の海抜はマイナス419メートルで世界一海抜の低い場所として有名ですが、ガリラヤ湖の海抜はマイナス213メートルで、世界一海抜の低い湖となっています。

ガリラヤ湖ビーチ3.jpg

<ガリラヤ湖のビーチ>

さて前置きがやや長くなりましたが、ここからはガリラヤ湖の楽しみ方について。先週、涼しさを求めてガリラヤ湖のビーチへ、ピクニックに行ってきました。ガリラヤ湖にはたくさんのビーチがあり、検索するとずらりとたくさんの結果が出てきます。ビーチによって特徴がいろいろあり、入場が有料のもの・無料のもの、シャワー施設などの有無、、ウォータースポーツのサービス店の有無、など。そんな中、利用料無料、シャワー・トイレ施設あり、バーベキュー禁止、大音量の音楽をかけるためのスピーカー持ち込み禁止という「Hukok Beach(フコック ビーチ)」の情報を発見し、ここに即決定。ちなみに、バーベキューとスピーカー持ち込み禁止という条件については、イスラエル人はバーベキュー大好き(どこでもBBQセットを持ち込みます)、お祭り騒ぎ大好き(一家に一台はアウトドアのためのポータブルスピーカーあり)なので、静かに大人の週末時間を過ごしたい場合は必須の条件になります(笑)。

<緑豊かなリラックススポット!>

今までガリラヤ湖のビーチはあまり訪れたことはなかったので、期待値は高くも低くもなかったのですが、到着してみると、その環境の良さにびっくり!

ガリラヤ湖のほとりのピクニック.jpg

一体に芝生が広がり、たくさんのヤシの木が並んでいることから、ムードは満点。大きなパラソルもところどころに整備されています。敷地内ではキャンプもできるようで、家族連れがキャンプを楽しむ姿も。素晴らしい風景を背景に週末キャンプなんて、素敵ですね。そして、緑のエリアの向こうには、蒼い湖が広がっています!

ガリラヤ湖のほとりのキャンプ.jpg

早速ブランケットを広げ、ピクニックを開始。この日のメニューは、イスラエルのラガービール、Gold Star(ゴールドスター)と、おつまみにたくさんのフルーツとスナックです。

ガリラヤ湖でピクニック.jpg

正午に近づき、暑さもピークになってきたところで水の中に入ります。遠くからみると淡いブルーで綺麗に見えた湖ですが、水に近づいてみると、結構濁っています。浅瀬で人がたくさん泳いでいるので、湖底の砂が舞い上がるからでしょうか。  

ガリラヤ湖湖水浴を楽しむ人々.jpg

でも水の色などお構いなしに泳ぎます。外気が35度くらいあるので、やっぱり水遊びは楽しい! 湖を訪れていた家族づれも楽しそうに遊んでいました。テルアビブの地中海ビーチもいいですが、人が多すぎること、海水なので泳いだ後に体がべたつくことがたまにキズ。湖水浴は泳いだ後でも体がさらりとして清々しい気分が続くので癖になりそうです。この日は、水に入っては芝生でビールを飲みながらくつろぎ、また水に入る、、、を何度か繰り返しピクニック終了。ガリラヤ湖を満喫する1日となりました。

いかがでしたでしょうか。

ガリラヤ湖へのアクセスはテルアビブから車で2時間ほど。ガリラヤ湖から5キロほどの場所には、ローマ時代から使われている温泉地ハマト・ガデルもあるので、併せて観光するのもオススメです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。