エルサレムの西、幻想的な世界が広がるソレク鍾乳洞

公開日 : 2017年02月01日
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イスラエルは日本の四国ほどの面積の小さな国。それでも今まで紹介してきたように、死海砂漠のオアシス・アルゴット渓谷など、この小さな国の中にはここにしかないユニークな自然の風景が沢山あります! 今回は私が今まで訪れたスポットの中でも、特に印象的だったソレク鍾乳洞(Stalactite Cave Nature Reserve)についてご紹介します。

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エルサレムの西に20キロ、ベット・シアンと呼ばれる標高350メートルの丘陵地地帯に、この美しい地中世界が広がっていることが発見されたのは60年代の終り。この一帯は石灰岩地帯で採石が産業であることから、多くの岩石の発破が行われてきました。1968年3月に行われた発破にて、偶然にも丘の中に4800立方メートルの広さの鍾乳洞の広がりが発見されたのです!発見の数日後には国立公園局によって発破活動は中止され、この一帯は国立公園に指定されました。すぐに調査が始まり、数千年もの年月をかけて雨水が石灰岩を侵食して形成されたものであることが判明しました。1975年には国立公園として公にオープンし、今では人気の観光スポットとなっています。

鍾乳洞に一歩足を踏み入れると、ライトアップされた幻想的な空間とその広さに圧倒されます。それもそのはず、ソレク鍾乳洞の大きさは長さ90メートル、横幅80メートル、高さが15メートル。体積はなんと4800立方メートルにも及びます。天井から染み出た水分によって形成されたつららのような鍾乳と、上から滴り落ちる水分が積もり洞窟の床に形成された石筍が様々な造形を織りなし、今までに見たことのない不思議な世界が目の前に広がります。

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石筍はなんだか蟻塚のような形をしています。

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起伏が多い洞窟の形に合わせてたくさんの階段があり、洞窟の隅々まで見学できるようになっています。

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ライトアップの光の色が絶妙で、とても神秘的です。

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こちらは、鍾乳の塊のクローズアップ写真。カーテンのような、象の耳のような不思議な造形に自然の神秘を感じられずにはいれません。ちなみにセレク鍾乳洞の鍾乳の成長の早さは、一年間にたったの0.2ミリ。このような造形を作り出すまでにどのくらいの時間を要したか想像するだけでも気が遠くなってしまいます。

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洞窟内自体は、写真を撮りながらゆっくり回っても30分ほどあれば十分です。 セレク鍾乳洞では、訪問者は30人ほどのグループに分けられ、グループごとにガイドが一人ついて一緒に回ります。週末は子供連れのイスラエル人家族が多いので、グループの先頭を一足早く進んでしまうのがちょっtしたコツです。

なおセレク鍾乳洞へは公共交通機関のみではアクセスできないため、車を使うか、エルサレム発着のツアーを利用する必要があります。アクセスに手間はかかりますが、絶対に一見の価値あるスポットです! エルサレム訪問の際には、足を伸ばしてみることをお勧めします。

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<セレク鍾乳洞観光情報>

入場料:大人28シェケル (850円ほど)

営業時間:10月から3月は8:00〜16:00、4月から9月は8:00〜17:00

最寄りの鉄道駅:ベット・シアン

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