【ジョージア】2022年春・ウダブノ村③~村での注意点など
前回の続きです。
【参考記事】
今回のウダブノ村滞在では遠出はせず、おもに村の周辺で過ごしました。
滞在3日目と4日目は村に近い草原に座っていました。
↑村の南側の草原、右中央がウダブノ村。
ウダブノの草原に座っていると、都会では聞こえない音が聞こえてきます。
風の音や鳥のさえずり。
草原での時間では鳥の声が特に耳にのこりました。
↑ウダブノ村南側の草原(2021年6月撮影)。
ウダブノ村周辺では多くの草花も見られます。
2021年6月に訪れたときには、すみれ色の花が一面に咲いていました。
今回は草原の花々は少なく、残念ながら天気も優れませんでした。
↑天気に恵まれなかった今回のウダブノ村滞在。
しかし、多くの木々は花を咲かせていました。
こちらの木には豆がなっています。
その豆のさやがぶつかりあって、日本のペンペン草のような音をたてていました。
↑音を立てていた豆の木。
束の間の太陽が顔を覗かせると、大きな雲の影が草原に投影されます。
少しずつ形を変えながら、大きな雲の影が草原を移動していきます。
何の変哲もない風景かもしれませんが、日本でこのような風景を見た記憶はあまりありません。
↑大地を移動する雲の影。
このように大自然を身近に体験できるウダブノ村ですが、この場所ではいくつかの注意点があります。
私が気づいた注意点は以下の3点。
①雷
②熱中症や日射病、脱水症状など
③犬
↑村のなかも花盛りでした。
このうち、①と②は気象条件です。
ウダブノ村周辺は草原や荒地が続き、民家もほとんどありません。
また未舗装のあぜ道を行くと、自動車もほとんど通りません。
したがってハイキングの最中に雷に遭遇すると危険な状態になります。
ジョージアでも夏を中心に、ゲリラ豪雨は珍しいことではありません。
↑一刻一刻と姿を変えるウダブノの空。
また、村を出ると商店もまったくないので、ハイキングの途中で飲料がなくなることも注意しなければなりません。
途中で日射病や熱中症になっても、助けを呼ぶ人が近くにいない場合もあります。
ハイキングはせずに村の周辺のみで過ごすのであれば気象条件はあまり気にする必要はないでしょう。
しかしハイキングを計画する場合、暑いシーズンは避けるのもひとつのアイデアです。
↑ウダブノの空。
その代わりに、ウダブノ村は寒冷地ではないので、トビリシと同様に冬は比較的暖かく、雪も少ないそう。
冬のジョージアは雪で閉ざされる観光地も多いので、冬にウダブノ村を訪れるのも悪くないのかもしれません。
↑ウダブノの一本道を行く農業車両。
③については今回、あらためて考えさせられたこと。
2021年6月に訪れた際に、放牧犬に威嚇されてヒヤっとする場面があったので、今回は木の枝を拾って護身具にしていました。
それでも村の住人から犬について注意されることが複数回ありました。
これは後で知ったのですが、初日にハイキングした東側のエリアも犬が多い地域で、注意が必要とのこと。
↑ウダブノ村北側の草原、ここでも犬には注意。
草原のエリアで家畜の群れがいるときには、そこに犬がついていないか常に気を配っている必要があります。
特に気をつけるべきは羊の群れ。
羊飼いが連れている羊の群れには多数の放牧犬がついている場合が多く、彼らの放牧犬は凶暴であることが少なくありません。
以前、草原でテントを張って野宿していた人が野犬に襲われた話も聞きました。
↑ウダブノ村の家畜たち。
草原で犬を見かけたら、できる限り距離を置くこと。
そして村のなかでもむやみに犬に近づいてはいけません。
そして今回、行くべきではないハイキングルートも教わりました。
下の地図の場所から西側に延びる未舗装の道。
地図アプリMaps.MEではルートが表示されています。
↑家畜のそばを通るときには犬に注意。
理由としては、このルート上に農家があり、そこの番犬に襲われるため。
史跡を訪れる際に近道で使いたくなるコースなので明記しておきます。
↑この地点から西側に行くルート。
筆者
ジョージア特派員
fujinee
ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。
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