【ジョージア】晩秋サムツヘ・ジャヴァヘティ③~ゼダ・トモグヴィ村
トモグヴィ村での2日目は、山の上にあるというゼダ・トモグヴィ村まで行ってみました。
行き方については、すでにこの場所を訪れたことがあるというのぶよさんの記事を参考にしました。
ありがとうございました。
↑トモグヴィ村のハイキング・コース。
前日にトモグヴィ要塞への近道を見つけたので、こちらから山道に向かいます。
木の門までは前日と同じルート。
門をくぐり、前日とは逆の右側に向かって進みます。
1kmほど進むと、ティレビの宿を示す道標が立っています。
ここからV字に切り返して山道へ。
↑この看板から小道に入り......
↑この吊り橋を渡り......
↑ここを今度は右へ行き......
↑この看板のところで切り返します。
しばらく登るとトモグヴィ要塞にたどり着きます。
前日のルートに比べると、こちらのルートは回り道になるぶん、勾配はゆるやか。
今回はトモグヴィ要塞を素通りし、山道をさらに登って行きます。
気がつくと、トモグヴィ要塞を遥か眼下に見おろしています。
↑トモグヴィ要塞。
↑ゼダ・トモグヴィ村へ向かう山道。
↑過去を「告白」してくるトモグヴィの地層。
この道は、体力よりも気力と向き合う道です。
ゼダ・トモグヴィ村は地図上の表示がない村。
そもそもどこにあるかもわからない「山のあなた」の目的地を求め、しかし絶対に見失いようがない2本の車の轍を踏みしめて登っていきます。
いつしか視界は開け、遥か彼方の雪山と肩を並べていました。
↑遠方には雪山。
↑地上絵のような線は登ってきた山道。
ジョージア、アルメニア、トルコ、3ヵ国からの季節風が身体を冷やします。
2時間以上は登ってきたでしょうか。
道が平坦になりゴールが近づいた気配がしたとき、村が見えてきました。
↑道が平坦になると村は近い。
村からは干し草をいっぱいに積んだ農業トラックがやってきました。
それは道中初めてすれ違う車。
そしてゼダ・トモグヴィ村に人が住んでいる証しでもあります。
荷台に腰かけた人に手を振りましたが、この場所を訪れる者などめったにいないのかもしれません。
相手は不思議そうな表情を返しました。
↑ゼダ・トモグヴィ村。
向こうの丘では無数の馬が草を食んでいます。
まるで「お前は何を肩肘張ってこんなところまでやってきたのか」と問わんばかり、そしてからっ風などどこ吹く風とばかりに悠々と草を食んでいます。
この村には時間という制約はあまり存在せず、そして存在する必要もないのでしょう。
村には大型の畜舎が1軒、教会が1堂、そして民家が数軒あります。
自家用車も確認できたので、複数の村人が現在住んでいるのでしょう。
村の中心部にある聖ギオルギ教会に入ってみます。
↑点に見えるものは馬の群れ。
↑ゼダ・トモグヴィ村の聖ギオルギ教会。
現在使われているかもわからない教会に並べられたアイコンの数々は、いつ訪れるかもしれない礼拝者に備えているようでもありました。
草むらに腰かけ、宿から持ってきたパンを食べてからもと来た道を下ります。
↑ゼダ・トモグヴィ村の聖ギオルギ教会。
長い道のりなので、宿から往復で5時間かかりました。
ちょうど山道を下り終わる頃、荷降ろしを終わらせた先ほどの農業トラックが通りかかります。
荷台の上の人々にまた手を振ると、今度は大げさに手を振り返してきました。
↑ゼダ・トモグヴィ村。
【必要な持ち物(11月中旬時点)】
・冬用の服装
・大き目のペットボトル(ハイキング時の飲料水用)
・日焼け対策(気になる場合)
↑ゼダ・トモグヴィ村の聖ギオルギ教会。
筆者
ジョージア特派員
fujinee
ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。
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