ジョージア語の「ガイハレ」という挨拶について
ジョージア語でガマルジョバ(გამარჯობა/gamarjoba)という単語があります。
もともとは「勝利」という意味だそうですが、「こんにちは」という挨拶として使います。
外国人にも広く知られている言い回しです。
ちなみに「ありがとう」はマドロバ(მადლობა/madloba)、「どうもありがとう」とていねいにするとディディ・マドロバ(დიდი მადლობა/didi madloba)、「さようなら」はナフヴァムディス(ნახვამდის/nakhvamdis)。
このあたりはジョージア旅行において最低限覚えておくとよい言い回しと言えるでしょう。
そして、そのガマルジョバ(გამარჯობა/gamarjoba)と同じくらい頻繁に使われる挨拶としてガイハレ(გაიხარე/gaikhare)という単語があります。
「君に幸あれ」という意味です。
トビリシにしばらく滞在すると、必ずこの単語を耳にするでしょう。
別れ際に使われますが、こちらは外国人にはまず知られていません。
理由は簡単で、辞書に掲載がなく、詳しい説明が見当たらないからです。
ジョージア語の辞書を引くと、ガハレバ(გახარება/gakhareba)という動詞は見つかるでしょう。
「幸せにする」、「楽しませる」といった意味です。
ガイハレ(გაიხარე/gaikhare)はガハレバ(გახარება/gakhareba)の二人称単数過去形に当たります。
つまり、「君は幸せになった」、「君を幸せにした」。
ちなみに語尾にト(-თ)を付けてガイハレト(გაიხარეთ/gaikharet)にすると、二人称複数過去形となります。
こちらは、「あなたがたは幸せになった」、「あなたがたを幸せにした」。
ただし、ジョージア語の二人称複数形は二人称単数形の丁寧語としても使えるので、ガイハレが「君は幸せになった」に対してガイハレトは「あなたは幸せになった(なりました)」とていねいになります。
そしてジョージア語の二人称過去形は命令形としても使います。
したがって、ガイハレ(გაიხარე/gaikhare)という挨拶の意味は「幸せになって」、「お幸せに」、「君に幸あれ」となります。
目上の人に対してはガイハレト(გაიხარეთ/gaikharet)にすると、ていねいな印象が加わります。
マドロバ・ガイハレ(მადლობა გაიხარე/madloba gaikhare)などと「さようなら」の代わりに使われますが、同じようにマドロバ・ガイハレ、もしくはガイハレと返すとよいでしょう。
ハ(kh)の発音をドイツ語のchのようにのどにかけるのがポイントです。
※画像はアメ横を思わせるトビリシ市内ステーション・スクエアのマーケット、こういった場所で買い物をすると必ずガイハレと言われます。
↑トビリシのメトロ・ステーション・スクエア駅
筆者
ジョージア特派員
fujinee
ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。
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