かつての面影を探して(Technical University駅編)

公開日 : 2018年12月14日
最終更新 :
筆者 : fujinee

ステーション・スクエア駅(სადგურის მოედანი/Sadguris Moedani/Station Square)から分岐するメトロ・トビリシの第2路線は、第1路線に比べると観光客が訪れる傾向の少ないエリアです。しかし、この路線の主要駅の一つであるテクニカル・ユニヴァーシティ駅(ტექნიკური უნივერსიტეტი/T'eknik'uli Universit'et'i/Technical University)周辺はそぞろ歩きをするにはなかなか面白いエリアだと思います。

022.jpg

↑シルクロードの風景ですね。

その名の通り技術大学がある学生街のこの駅は落ち着いた感じの住宅街です。東京に長く住んでいた僕は、この街を東京で例えると代官山や青山になぞらえています。表通りにはブティックを中心としたおしゃれな店が軒を連ね、横道に足を踏み入れるとそこにはかつてのアパート群が林立しています。

036.jpg

↑表通りPekini Avenue(პეკინის გამზირი/P'ek'inis Gamziri)。

011.jpg

↑ケーキ屋。

014.jpg

↑トビリシらしい近未来建築。

037.jpg

↑鍵屋の看板。

001.jpg

↑裏通り。

アラフィフと呼ばれるような年齢となりました。最近思うのですが、僕のような世代の者にとってトビリシは、1970年代から80年代、或いはそれ以前の東京の投影なのです。未だ頻繁に見掛ける古い型式の自動車、部分的に残るバラックや古い住宅群...。東京は近年こういった物をどんどん新しい物に塗り替えてきました。

009.jpg

↑公衆電話跡でしょうか?

008.jpg

↑こんな路地も残っています。

004.jpg

↑旧式の廃車。

僕等の世代には懐かしいと感じる者も多い表参道の同潤会青山アパート。昭和初期の洋館のような佇まいのアパートに入っていたおしゃれな店達。あの古い建物が表参道の街の雰囲気に色を添えていました。同潤会アパートは2003年に老朽化の為に解体されました。何もかもが新しくなっていく街にはどこか味気無さを感じます。そんな事を考えながら肩に初冬の街の風を切って歩きます。

005.jpg
018.jpg
012.jpg

↑アパート群。

016.jpg
017.jpg
033.jpg

↑全部違うデザインだから面白いのですよ。

トビリシの街では先日やっとクリスマスのイルミネーションが点りました。

028.jpg
029.jpg
030.jpg

↑Pekini Avenueのイルミネーション。

↑Technical University駅。

※Technical Universityは工科大学ではなく技術大学でしたので訂正しました。(18.12.22)

筆者

ジョージア特派員

fujinee

ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。