かつての面影を探して(Technical University駅編)
ステーション・スクエア駅(სადგურის მოედანი/Sadguris Moedani/Station Square)から分岐するメトロ・トビリシの第2路線は、第1路線に比べると観光客が訪れる傾向の少ないエリアです。しかし、この路線の主要駅の一つであるテクニカル・ユニヴァーシティ駅(ტექნიკური უნივერსიტეტი/T'eknik'uli Universit'et'i/Technical University)周辺はそぞろ歩きをするにはなかなか面白いエリアだと思います。
↑シルクロードの風景ですね。
その名の通り技術大学がある学生街のこの駅は落ち着いた感じの住宅街です。東京に長く住んでいた僕は、この街を東京で例えると代官山や青山になぞらえています。表通りにはブティックを中心としたおしゃれな店が軒を連ね、横道に足を踏み入れるとそこにはかつてのアパート群が林立しています。
↑表通りPekini Avenue(პეკინის გამზირი/P'ek'inis Gamziri)。
↑ケーキ屋。
↑トビリシらしい近未来建築。
↑鍵屋の看板。
↑裏通り。
アラフィフと呼ばれるような年齢となりました。最近思うのですが、僕のような世代の者にとってトビリシは、1970年代から80年代、或いはそれ以前の東京の投影なのです。未だ頻繁に見掛ける古い型式の自動車、部分的に残るバラックや古い住宅群...。東京は近年こういった物をどんどん新しい物に塗り替えてきました。
↑公衆電話跡でしょうか?
↑こんな路地も残っています。
↑旧式の廃車。
僕等の世代には懐かしいと感じる者も多い表参道の同潤会青山アパート。昭和初期の洋館のような佇まいのアパートに入っていたおしゃれな店達。あの古い建物が表参道の街の雰囲気に色を添えていました。同潤会アパートは2003年に老朽化の為に解体されました。何もかもが新しくなっていく街にはどこか味気無さを感じます。そんな事を考えながら肩に初冬の街の風を切って歩きます。
↑アパート群。
↑全部違うデザインだから面白いのですよ。
トビリシの街では先日やっとクリスマスのイルミネーションが点りました。
↑Pekini Avenueのイルミネーション。
↑Technical University駅。
※Technical Universityは工科大学ではなく技術大学でしたので訂正しました。(18.12.22)
筆者
ジョージア特派員
fujinee
ジョージアのトビリシに住んでいます。音楽や芸術が好きなので、そのような記事が多くなります。
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