あま~いフルーツ天国、ウズベキスタン!

公開日 : 2015年09月12日
最終更新 :

 Assalom alayku! 皆さんこんにちは!タシケント特派員の齋藤です。

 今年の夏はユーラシア規模で暑かったですね!一時は60度(!)を超えたともうわさされたウズベキスタンも、最近ようやく涼しくなってきました。

 日本も今年は猛暑だったようですが、乾燥地帯のウズベキスタンと比べると、やはり日本の暑さは質が違うように思えます。こっちの暑さは、「汗だく」というよりも「灼きつく」という感じです。特派員は学会発表のために7-8月にかけて一時帰国したのですが、湿度が高いものの、やはり皮膚感覚で気温が低いのが感じられて、空港に降り立った瞬間、おもわずくしゃみがでそうになりました。

11391538_947591815275372_7430742369081642182_n.jpg

 さて、そんな暑いウズベキスタンの夏の楽しみは、野菜や果物が安くてとても美味しいことです!特に果物は甘くておいしく、果物の王様と呼ばれるメロンは、海外に出かけるウズベク人が、お土産に持っていくほどです(荒縄でくくられたメロンを飛行機に機内持ち込みする人をたまに見かけます)。また、スイカもおいしく、食後、水分補給替わりに皆さんむしゃむしゃ食べており、地方の路上では山と積まれたスイカ・メロンの露店をよく見かけます。しかも巨大なのが一玉100円かそれ以下、コーラの2リットルペットより安いのです!

IMG_3483.JPG

 今回は、ウズベキスタンの季節ごとの果物を紹介し、果物を通じてウズベキスタンの四季を感じていただけたらと思います。

IMG_3484.JPG

・5月:イチゴの季節

11203174_932380776796476_8541702933434467683_n.jpg

 寒くもの悲しい冬も遥か後方、バザール並ぶ農作物も彩鮮やかになりつつあったある日、下の階に住んでいるアパートの大家さんに呼び止められました。

「おお、ちょっとちょっとリョータ!もうイチゴ食べた?」

 自分の子どもに宿題をやったかどうか訊くようなナチュラルさで尋ねられました。

「え、は、いえ、まだですが?」

「早く食べな!旬だよ!」

 この時、特派員は忘れていました。ウズベキスタンはビニールハウスや輸入物の果物は少ないので、旬のうちに旬のものを食べないと、もう次の年まで食べられなくなる、ということを...!

 この大家さんの忠告から1週間後、バザールをのぞいてみると、あれだけ小山が連なっていたイチゴが、見当たらなくなっていたのです。嗚呼、イチゴ...!

・6月:サクランボの季節

11224268_941651145869439_3615883118318892871_n.jpg

 イチゴの次は、サクランボがバザールに登場しました。佐藤錦のような赤いものもありましたが、主流はアメリカンチェリータイプのようでした。最低でも半キロ(500グラム)からしか売ってくれないのですが、それでも百数十円の安さ!

 この時期になると、現地の人の中にはバスを待つ間にビニールに入ったサクランボをもりもり食べている人もいたりして、あちこちでサクランボの枝や種が落ちていたりします。

11996448_994483427252877_306964379_o.jpg

 夏が近づくにつれ、スイカ・メロンも並び始めますが、やはりこれらはもっと暑くなってからが、甘味が濃く、美味しくなってきます。また、値段も安くなってきます。

・一時帰国を挟んで8月:野イチゴの季節

11891170_986681084699778_561359509219982865_n.jpg

 野イチゴやブルーベリーなどは、ケーキなどのお菓子やジャムの材料としてよく使われる一方、日本ではなかなか手に入らないものです。ですので、ウズベキスタンのバザールで野イチゴを見つけたときは、嬉しくなって買い込み、アパートでジャムにしてみたものでした。実際、現地の人も、果物はジャムなどに、野菜はピクルスにして、冬の間も楽しめるようにしています。

・9月:桃、ブドウの季節

11996575_994484410586112_4011038_o.jpg

 そして今、バザールには桃やブドウが並んでいます。

 余談ですが、ウズベキスタンで生産されるワインはことごとく甘口で、辛口ワインに慣れ親しんだ日本のワイン党にはおおむね不人気です。これはウズベキスタンのブドウの糖度がとても高いことと関係しているのでしょうか...?

(旅慣れた日本人旅行者の方によると、ハンガリーの貴腐ワイン、トカイワインに似た味だそうです。特派員は飲んだことがありませんが)

 ウズベキスタンの古都をめぐる際には、片手に『地球の歩き方』、もう片手にバザールで買った果物を持って、目と舌でウズベキスタンを楽しんではいかがでしょうか?

(ただし種などはゴミ箱へ)

では、Ko'rshamiz! (またお会いしましょう!)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。