日帰りスキー@ウズベキスタン リゾート地「チムガン」

公開日 : 2015年04月10日
最終更新 :

Assalom alaykum! 皆さんこんにちは!タシケント特派員の齋藤です。

 ウズベキスタン観光の目的のほとんどは、歴史的遺産を見て回ることだと思います。しかし、仕事でウズベキスタンに来ている人や、留学生といった、長期滞在者の多くは、サマルカンドやブハラ、ヒヴァといった歴史的都市はもう見てしまっていて、たまの休みには、ちょっと違ったお出かけ先を欲するようになります。

 2月下旬、タシケントに長く滞在されている日本人の方が、「タシケントの北にある、チムガンという山の麓にゲレンデがあります。スキーをしに行って、その帰りに、私が知っているサナトリウムの温泉に入りに行きませんか?」という、素敵な提案をしてくださいました。そこで、私たち留学生数人と、JICAボランティアの方などからなる在タシケント邦人グループで日帰り小旅行に出かけることにしました。

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 チムガンは、カザフスタンとキルギスとの国境にほど近い、タシケント市内からチャーターしたミニバスで2時間弱の位置にあります(大雪などで道路状況が悪い場合は2時間強から3時間以上)。この日、タシケント市内は最高気温15度、もちろん雪など全く無かったのですが、幸いチムガンにはまだ雪が豊富にありました。

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 スキーとスキー靴、ストックはレンタルで、18000スムでした。スノーボードもあり、スキー板はショートのものがほとんどでした。

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 山形出身の特派員は、昔は毎冬父親に連れられて蔵王などのスキー場で滑ったものですが、すでに最後に滑ってから10年以上が経っています。しかもここのところずっと運動不足。そのため、来る前までは、楽しみだった反面、捻挫や骨折などしやしないかとちょっと不安もあったのですが、ゲレンデを見た途端、そんな不安はどっかに吹き飛び、昔の血が騒いでウキウキしてきました。

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 リフトは一回4000スム。T字を上下さかさまにした形のバーを足の間に挟んで、バーに引っ張られて滑走しながら上まで行きます。

 そのほか、スノーモビルに乗って(定員2名)、ゲレンデの上のほうまで行く方法もあります。二人合わせて10000スムだそうです。

 特派員は結局乗らなかったのですが、JICAボランティアの方がこれに乗って、「ありのー!ままのおぉー...」と、「アナ雪」のテーマソングを絶叫しながらゲレンデを駆け登って行きました。結構楽しそうだったので、試せばよかったと後でちょっと後悔しました。

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 ゲレンデは、踏み固められてはいるのですが、結構ワイルドな整地がされています。リフトが到達する最上部まで行くと、ほとんど山道のような狭い道もあり、初心者にはかなり難しいコースになっています(リフトで上る途中、中腹くらいに、滑りやすいコースへ降りられる地点があります)。

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 「体重は前に。脛をスキー靴に押し当てるように意識して。斜面を怖がると腰が引けてくるけど、その方がゲレンデのこぶなどに板をもっていかれて転びやすくなる」。滑る前に、小学生の頃に蔵王で父親に教わったことを思い出しますが、10年以上のブランクは大きかったようで、滑り始めて一時間以上経ってやっとゲレンデに慣れるまで、ずっとへっぴり腰でした。滑り終わる頃には、不自然な体重のかかり方をしていたせいか、太ももからおしりの筋肉がガタガタになっていました。

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 見ると、昔の私と父親のような親子もちらほら見かけます。特派員も父親によくストックを支えにしながら教わったものです。山形の蔵王とウズベキスタンのチムガンの両方で同じような親子の光景を見ると、思わず笑みがこぼれます。

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 リフトを最上部まで上って降りたところで一休み。スキーの際は、遭難時の非常食を兼ねて、エネルギー補給のためにチョコレートを持っていくのが雪国の常識です。今回持ってきたのは「スーペルコンチク」。チョコパイに似た、しかしよりチョコの風味がギュッと濃縮された、(どうやら)ウクライナ製のこのチョコ菓子、日本へのお土産にもお勧めです。

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 ちなみに、ここでは乗馬体験もできるようです。乗馬のみだと10000スム、ガイドを付けるとさらにプラス5000スムとのことです。

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 筋肉を酷使するスキーの後は肉!みんなでシャシリクを食べました。しかしこの「シャシリクナンバーワン」、確か以前にブログにも書いた、ウズベキスタン人との呑み会の会場だったタシケントのシャシリク屋では...?屋台出店でしょうか。

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 スキーの後、みんなでチムガンの頂上までリフトで上って、記念写真を撮ろうということになりました。リフト代は8000スム。しかし、このリフトが、かなり高くてちょっと怖かった!

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 でも景色は良かったです。

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 ウズベクのオパ(おばさん)、略してウズオパたちも、リフトに乗って空を飛んでいます。ちょっとシュールな光景です。

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 頂上からの景色を堪能してリフトで下り、乗降所から出たところで、おじさんが数人、写真を持って待ち構えていました。見ると、特派員と、リフトの同乗者の、リフトに乗っている姿が写っています。リフトに乗っているところを下から写真にとって、我々が降りてくる間にプリントアウトしてそれを売ろうとしているようです。ディズニーリゾートの、ジェットコースターを降りたところにあるやつと似たシステムです。その商売のアイデアに感心したのと、せっかくだからということで、一枚2000スムというところを、値切って1000スムで買いました。

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 短期の予定でウズベキスタンを訪れる旅行者はチムガンを訪ねることはないかもしれませんが、長期滞在の予定がある方には、ぜひおすすめしたいと思います。

 チムガンへは、タシケントからは車を貸し切っていくのがいいかもしれません。

 現地旅行会社などと相談してみてください。

 それでは、Ko'rshamiz! (またお会いしましょう!)

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