【番外編】エストニア ヴィリャンディ郊外にあるヘイムタリ博物館(Heimtali muuseum)
エストニアからこんにちは!
先日、ヴィリャンディ郊外にあるヘイムタリ博物館(Heimtali muuseum)へ行ってきました。エストニア国立博物館の支店となっているこちらの博物館には、エストニア各地から集められた民芸品(主に刺繍、編み物作品)が展示されています。建物は1864年に学校として建設されました。
まず目に入ったのは、柵に描かれた手袋をあしらったアート!
この時点館内の展示品への期待が高まります(^^)
1階のエントランスには、当時学校として使っていた面影が残されています。
この時見学者は私たちのみだったので、スタッフの方が作品について丁寧に説明をしてくださいました。先ほどの写真の後方にある棚の中にはブランケットが収納されており、作られた地域、使用した素材、いつ作られたかなどの説明を受け、思わず「へぇー!」と言いたくなる技術と歴史を感じた瞬間でした。約100年前の作品もありましたよ!
とても貴重な作品なので、ご希望の方は手袋をして手に取ることもできます。
2階には昔使われていた農機具、調理器具、日用品などが展示されています。昔とはいえ30代前半の夫が子供の頃使っていた物が大半で、シンプルながらどれも人々の知恵が詰まったものばかり。
(左)コーヒー豆を煎る道具
(右)ザワークラウト(発酵キャベツ)を作るためのキャベツスライサー
ある物を使い、自分たちで作成から修理まで行う。エストニア人の物を大切にする精神はここから来ているんだなぁと実感。現在でも私の知る方々はだいたいガレージに膨大な修理器具を持っていて、生活する上で必要な何かが壊れても全部自分たちで修理する技術を身に付けています。
続いてお隣の部屋へ。
一見ごく普通の部屋ですが、ここに置かれたタンスやクローゼットの中にエストニア各地から集められた手袋、民族衣装、その他衣類が収められているのです♪エストニアのニット製品が好きな方にはたまらない空間!
ぬいぐるみのお部屋もあります。
全て手作りなので、1つ1つ異なった表情をもったぬいぐるみ達に会うことができます。
今回私からの質問に答えてもらいながらの見学でしたが、所要時間は1時間半ほど。もっとゆっくり見学するなら2時間~2時間半ほどかなという所です。
丸一日がかりで見学するエストニア国立博物館に比べるとかなり規模は小さいですが、それに負けないくらい充実した時を過ごすことができました。アクセスが少々不便ですが、機会があれば是非訪れて頂きたい所です!
●ヘイムタリ博物館(Heimtali muuseum)
・営業時間
開館日:火~土 9:00~17:00(途中スタッフのランチ休憩あり)
※エストニア語のみ
・アクセス方法
☆タルトゥバスターミナル(Tartu Coach Station)からヴィリヤンディバスターミナル(Viljandi Coach Station)までバスで1時間15分。
いくつかのバス会社が運行しているので、こちらから確認&チケットを購入できます → https://www.tpilet.ee/en/
☆ヴィリヤンディバスターミナルからヘイムタリ博物館
市バス28番にて、Viljandibussijaam乗車、Rahvamaja下車。乗車時間約20分。Rahvamajaよりヘイムタリ博物館へは徒歩約3分。
タクシーの場合は所要時間約12分(11km)。
・入場料
大人 €4
学生 €2
本日も読んでいただきありがとうございます!
筆者
エストニア特派員
Zimmermann Misato
2018年秋にエストニア第二の都市タルトゥへ移住しました。スーパーや市場をうろついて美味しそうな食べ物を探すのが毎日のお楽しみ。
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