エストニアのレストランやショップでの接客事情

公開日 : 2019年10月28日
最終更新 :
筆者 : Chisato

Tere!(エストニア語で、こんにちはの意)

今回は、接客について書きたいと思います。

エストニアの一大観光地=首都タリンの世界遺産「旧市街」内であれば、レストランでもショップでも、日本風の接客(笑顔での接客)をしてもらえると思いますが、観光エリアから一歩外に出れば、ツンデレからデレを引いたような接客を受けることがあります。

私自身、例えば、レストランでテーブルにつき、食べ物のオーダーをしたら、店員さんが返事も何もせず去ってしまい、「え? 注文の確認はしないの? オーダー入ったのかなあ・・・大丈夫なのかなあ・・・」と不安になったことがあります。

他にも、「お店のサイトで紹介しているこの製品はありますか?」とショップで尋ねたら、深く大きなため息をつきながら商品棚を指差され、「これほど深いため息を人につかせてしまうなんて・・・私のどこに大きな失敗があったのだろうか・・・どれほど不快な思いをさせたのだろうか・・・」と申し訳ない気持ちをずっと引きずったこともあります。

でもこれらは、歴史と文化の違いというだけです。日本に比べて、反応が小さかったり、人前でため息をつくことを憚る文化ではなかったり、というだけのです。私なんかは今ではこういった接客に慣れてしまい、エストニアの素っ気ない接客のほうが気楽でいいな!くらいに感じています。

でも! それでも!! 日本から飛行機に乗って、あっという間にエストニアに着いて、いきなりエストニア式の接客を受けると傷つく人もいるかもしれません。なにせ日本は、何も悪いことをしていない看護婦さんが「ごめんなさいねー」と言いながら注射の準備で腕を消毒してくれたり、営業さんが「勉強させてください」とまで言いながら金額をまけてくれたりするような国なのですから。

なので、事前にこの違いを知っておくと、随分感じ方は違うと思います。

日本では受けられないような接客をエストニアで受けられれば、せっかく海外に出た甲斐があるというものです。「お! これか!」とか、「エストニア式じゃん! ラッキー!」と思ってもらえれば幸いです。

もし日本で、無表情で無反応で時々ため息をつきながら接客をしている人がいたら、その人は何かに対して怒っていると思いますし、接客業としてどうかな? と思いますが、エストニアで同様の接客をしている人がいても、その人は怒っているわけでもなんでもないことをどうぞ知っておいてください。

(ちなみに、私がエストニアに慣れてきた頃、エストニアの人も私に慣れてきたらしく、おまけをくれたり、ツケをさせてくれたり、「パカ!(ロシア語で、親しい人に対してのバイバイ!の意)」と言ってくれる店員さんも出てきました。なので、「馴染みの客」という概念はあるようです。とはいえ、観光案内所が閉まっていて困っていたら、観光案内所近くのよく行く本屋さんの人が私に気づいて、売り物の日本語のガイドブックを無料であげるからと持ってきてくれたことがあるのですが、そこまでしてくれた人でもその後は無視です。これには「本当に文化が違うんだ!!!」とびっくりしました。)

少しでも異国の文化に触れ、楽しんでもらえたらと思います。

よい旅を♪ 自分だけの旅を♪

筆者

エストニア特派員

Chisato

エストニアのいいところ、エストニアならではのこと、日本とエストニアの似ているところ、違うところなどをご紹介したいと思っています。

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