台北から日帰りで行ける坪林へ!お茶の産地でまったりリラックス
台北市のお隣にある新北市。今回訪れた新北市坪林(Píng lín)は台北から38km、宜蘭から42kmのほぼ中間に位置し、中継地点としても利用されるエリアです。実際、多くのバイカーたちが坪林で休憩しているようでした。水源保護地区である坪林の特産品は文山包種茶。お茶博物館やお茶屋さんの様子、また人気のレストランなどもご紹介します!
お茶の産地ならではのユニークな橋
ふと橋に目をやると、かわいいポットのデザインになっていました。ポットの色や形もさまざまで、みな自分のお気に入りを探してパチリ。橋に施されたちょっとした遊びがうれしいですね。
近くには渓流「北勢渓」が流れており、風に吹かれながらの散歩は最高にリラックスできます。
今回は行けませんでしたが、坪林吊り橋という吊り橋もありますので、ぜひ行ってみてくださいね!
滴滴香茶行でお買い物
この日の気温は35度超え!しっかり水分補給するために滴滴香で冷えたお茶を買いました。火照った体に染みわたります。
坪林名物包種茶入り麺線も購入。日本へのお土産にもよさそうです。
茶葉や醤油などで煮込む茶卵。その販売店も近くに何軒かありました。お茶の産地だけあってたくさんのお茶製品に出合えます。
お茶の香りが濃い、坪林限定の包種茶アイス。
新北市坪林茶業博物館
今回の旅の目的のひとつである新北市坪林業博物館は約25年前の1996年に開館。中央に中庭を設け、東西南北に建物を配置する「四合院建築」という伝統的な建築様式を採用しています。スタイリッシュで洗練された雰囲気の博物館。建物の色は白で統一、また従業員の衣装も白とベージュで統一されていました。
お茶を作る工具をミニチュアで再現。
奉茶(Fèng chá)のディスプレイも。
奉茶とは...神様に捧げたり、年配の人に敬意を払うために捧げられたりする役割のお茶。現在ではおもてなしの茶としてお寺などで見かけます。
先日訪れたカルフール。スーパーマーケットに奉茶があるのは非常に珍しいです。麦茶と一緒に値札も置いてあるので、ここでは販売促進デモンストレーションでしょう。
オリジナルの茶筒をデザインしてみる
館内のパソコンを使って、自分の好きなデザインの茶筒を作ることができます。デザイン作成のみ可能で、実際に茶筒がもらえるわけではありませんが作成体験はなかなか楽しいものです。世界でひとつだけのオリジナル作品が作れるのはいいですね!
作成後はモニターに映し出され、画面にメールアドレスを入力すると自分宛にも届くようになっています。(なぜか受信できず残念...)
モニター前で手を動かすと茶摘み体験もできます。新北市坪林茶業博物館は体験型の博物館としても人気です。
そして感動したのが茶葉紹介のコーナー!
茶葉の名前が書かれた木札を感應區(読み込みスペース)に置くとモニターに茶葉の詳しい説明が出てきました。
その一部をご紹介します。
「四季春」
台湾でよく目にする茶葉。一年四季を通して採れることから四季春という名前に。栽培しやすく、生産量が最も多い茶葉。(余談ですが、四季春はドリンクスタンド50嵐の人気№1のお茶でもあります。)
「鉄観音」
烏龍茶の一種。主要産地は台北市木柵、新北市石門。ほんのり甘みがあり香りが長持ち。
「ジャスミン茶」
フレーバーティーの一種。味は緑茶で香りはジャスミン。色は黄色みががっている。
そのほか、「東方美人(オリエンタルビューティー)はイギリスのエリザベス女王が名付けた」などさくさんの豆知識が書かれていて、とても勉強になりました。
新北市坪林茶業博物館では観覧ついでに有名お茶屋さんの商品が買えるのもポイントです。
学びの後は博物館敷地内の庭園でひと休み。
滝の音とマイナスイオンが日常の喧騒を忘れさせてくれる癒しの空間でした。
泰源茶荘でお茶料理を堪能!
いよいよお待ちかねの食事タイム。店内は多くのお客さんで賑わっています。うれしいお茶のサービスも。やはりお目当ては坪林名物のお茶料理です。
茶油麺線。包種茶から作った茶油入りの麺線で、ほんのりお茶の香りとやさしい苦みが特徴です。
茶油炒飯も外せません。
紅焼坪林豆腐。坪林は豆腐も有名で100年続く老舗のお豆腐屋さんもあります。
バランスよく野菜炒めも注文しました。紅鳳菜(和名:スイレンジナ)という野菜です。クセもなく、シャキシャキでおいしかったです。
こちらのレストラン泰源茶荘に先ほど訪れたお茶屋さん滴滴香の商品が並んでいました。店員さんにお話を聞いてみると、この2店舗はご兄弟で経営されているとのことでした。泰源茶荘はお兄さん、滴滴香は弟さんだそう。
数々の受賞歴がある文平茶荘で茶葉を購入!
気になるものをいくつか試飲させていただくことに。どの種類も比較的香りが長続きするのが印象的でした。ご贈答用に買われているお客さんもおり、本物志向の方にはおすすめのお店です。
台北から日帰りで行ける坪林。お茶博物館で茶摘みや茶筒のデザインを楽しんだり、お茶料理を堪能することができるエリアです。まだまだコロナ禍ではありますが、自由に海外旅行ができるようになったらぜひ坪林まで足を延ばしてみてくださいね。
(ライター:地球の歩き方特派員みみ)
筆者
台湾特派員
みみ
2020年7月より台湾生活開始。ライター・ブロガー・日本語教師として活動中。
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