明日は端午節!台湾の粽はどんなもの?

公開日 : 2018年06月17日
最終更新 :
筆者 : Mikiko

明日は旧暦の5月5日「端午節」、

台湾は端午節の祝日で月曜日までの3連中です。

台湾では端午節に「粽子(ちまき)」を食べる風習があります。

端午節にちまきを食べるようになったのは、

その昔、楚の国の屈原という名の政治家が

ライバルたちの陰謀によって失脚し、

それを憂いて川に身を投げて自殺してしまい、

多くの人に大変慕われていた彼の死を悼んだ村人たちが、

川に浮かぶ屈原の遺体が川の魚たちに食べられるのを防ぐため、

竹筒に米を入れて、魚たちに食べさせ、

それが現在の端午節にお供えするちまきに

なったと言われています。

屈原の命日が旧暦の5月5日であったことから、

端午節に笹の葉でお米を包んだ粽を食べる風習が始まり、

無病息災や厄除けを祈る日になっています。

さらにその時、川に米を投げ入れるために

多くの村人が船にのったことから

端午節にドラゴンボートレースをするように

なったとも言われています。

台湾のちまきは日本の甘いお団子とは異なり、

中華ちまきと呼ばれるおこわを笹の葉で包んだものです。

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台湾のちまきと言えば、笹の葉で作った三角形が特徴ですが、

これには魔除け、厄除けの効果があるといわれます。

台湾のちまきは大きく分けて北部式と南部式の2種類があります。

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台湾北部でよく食べられるちまきは炒めたもち米に豚の角煮や、

塩漬け卵の黄身、ピーナツなどを入れて笹の葉で包み蒸したもの、

南部でよく食べられるちまきは洗ったもち米とピーナツや

しいたけ、栗などの具材を入れて笹の葉で包み茹でて作ります。

一般的に北部ちまきのほうが油っぽく、味付けも濃いと言われ、

南部のちまきは茹でているのでもっちりして、優しい味付けと言われます。

最近は北部式、南部式問わず、たくさんの具材を入れるのが主流で、

もち米と豪華な具材がたっぷり入ったちまきは

1つ食べればお腹いっぱいになるほどです。

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デザート風の甘いちまきもあり、

これは紫米にあんこを入れたおはぎ風のちまきです。

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各レストランやホテルでは趣向を凝らしたちまきが発売されたり、

市場やお店にちまきが並ぶのは毎年の風物詩にもなっています。

端午節の時期に台湾を訪れたら、ぜひちまきを食べて

台湾の伝統文化を味わってみるのもいいですね!

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