世界最大のＬＧＢＴの祭典、マルディ・グラ

こんにちわ！

さて、突然ですが、３月の第一土曜日のシドニー...といえば、マルディ・グラパレード！と決まっております。

これは、性的少数者や、それをサポートする人たちのいわばデモ行進で、このブログのタイトルにあるＬＧＢＴというのは、レズビアン（Lesbian・女性の同性愛者）、ゲイ（Gay・男性の同性愛者）、バイセクシュアル（Bisexual・両性愛者）、トランスジェンダー（Transgender・性別移行《性同一性障害》を含む）の頭文字を取った用語です。

そもそもの始まりは、１９７８年に行われたゲイの人々によるデモ行進で、これに警官が過剰に反応して騒乱が起き、多数の人が逮捕されました。この当時は同性愛は違法だったので、これによって名前を発表され、職を失った人も数多くいたとのことです。

今ではオーストラリアは性的少数者には比較的寛容ですし、それを基にして差別をすることは違法となっていますが、それでもまだまだ目につかないところで差別を受けるケースがあるようです。また、最近では同性婚を認めるかどうかということが大きな問題となってきていますので（オーストラリアでは今のところ認められていません）、これもマルティ・グラでの論点の一つとなっています。

デモ行進といっても、現在ではＬＧＢＴの祭典、という感じなので、パレードに参加する人の多くが派手な衣装に身を包み、音楽に合わせてダンスをしながら行進したりと、なかなか楽しませてくれます。そんな中に警察官、軍人、消防士などといった、あまりゲイの人が働いていなさそうな職業に就いている人々が制服を着て行進したりと、考えさせられる一面もあります。また、世界各国のＬＧＢＴの人もこれに参加するためにシドニーにやって来ていて、実際、マルディ・グラの経済波及効果はかなり大きいそうです。

自分も最初にこちらに来た際には全く驚き、この人たちは全く別人種...と思っていたものですが、色々な人と付き合うことにより、人を見かけなどで判断、差別しないことの大切さを身に着けることが出来たと思います。そんな意味でも、このフェスティバルは意義があるのだなあ、と感じます。

今年のパレードは、もちろん３月５日、午後７時のスタートです！

（2月お題"カーニバル（お祭り）"）