オーストラリアのホリデー(休暇)事情
日本はお盆休みの真っ最中ですね。夏休みで里帰り中、という方もたくさん
いらっしゃるのではないでしょうか。
日本のお盆やお正月のように、オーストラリアで国民が揃って休暇を取り、
家族や親戚一同が大集合するのは、何といってもクリスマスの時期。
学校もちょうど学年末の夏休み中にあたります。州によって異なりますが、
新学年がスタートする1月下旬〜2月上旬頃まで1ヵ月以上休みのある
子どもたちはもちろん、大人たちも年末年始をからめて有給休暇を取得し、
夏のホリデーを満喫します。
そうそう、オーストラリアでは、休暇のことを「ホリデー」と呼びます。
で、ホリデーはお金にヨユウがある人だけのものではなく、みんなのもの。
無理して散財したり、遠くに出かけなくったって、楽しく過ごす方法が
いくらでもあるのが、自然に恵まれたこの国のいいところかもしれません。
イルカで有名なポートスティ−ブンスにある海辺のキャラバンパーク
一番手頃、かつオーストラリアらしいのは、「キャラバンパーク」と呼ばれる
キャンプ場に週単位で滞在すること。キャラバンパークには、トイレや
シャワーはもちろん、キッチンやランドリー、バーベキュー施設などの
共有設備があり、たいていはプールまで付いています。自前、もしくは
レンタルのキャンピングカーを持ち込むことはもちろんのこと、普通の
乗用車で出かけても、テントサイトだけでなく、備え付けのキャラバン
(オンサイトバン)や、キャビンやコテージ、ヴィラなどを利用することが
可能。コテージやヴィラは、2〜3LDKタイプも多く、ヘタなホテルよりも
よっぽど快適だったりします。
キャラバンパークではキャビン滞在(トイレ・シャワー付き)もOK
おもしろいことに、海辺や湖畔の一等地には必ずと言っていいほど、
設備の整ったキャラバンパークがあるんですよねえ……。
毎年、ひと夏を同じ場所で過ごす家族も珍しくなく、人気の高いところでは、
帰るときに翌年の予約を済ませていくことだってあるのです。
ちなみに、正社員の法定有給休暇は年間20日間あり、有休取得中は
+17.5%の付加金(Holiday Loading)が支給されるため、休暇中は
普段働いている時よりもお給料が多くなります。
完全に仕事から離れたホリデーを過ごすことは当たり前の権利であって、
立場を問わず、誰かが有休を取ってリフレッシュすることにオージーは
とっても大らか。もちろんその間、ものごとが進まないことは多々あります。
が、カリカリしたって結果は同じ。「お互いさま」と考えて、多少の不便には
目を瞑るオージーを見習い、「休暇のない人生なんて!」と思えることが、
この国でハッピーに暮らすコツなのだと思います。
自営のわたしにとってはあまり関係ない話……ではありますが、「みんな
交代で休もうね!」と有休が消化できる環境ってとっても素晴らしい!
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