ビルソン氏プロデュースのワイン・バー&ビストロ
名の知られたファイン・ダイニングが、ちょっぴりカジュアルな
系列レストランをオープン!……というのが、最近のシドニーの
グルメ事情の傾向。その裏にはどうやら、世界的不況のあおりを受けて、
日常的に高級レストランを利用していた富裕層が、外食費を減らしている、
という事情があるようです。
理由はどうあれ、おいしいものをちょっとずつ軽めに食べる、
というのは、ファイン・ダイニングではなかなかできなかったこと。
カジュアルな雰囲気の中でレベルの高い食事を楽しめるようになったことは、
庶民としてもウレシイ限りです。
最近訪れた「ナンバー・ワン - トニー・ビルソンズ・ワイン・バー&ビストロ
(Number One | Tony Bilson's Wine Bar & Bistro)」も、そんなレストランの一つ。
ワインのセレクションにもこだわりが……
メニューはタパス中心と聞いていたのですが、フレンチ、スパニッシュに、
南米の影響も、というわけで↓こんな感じ。
手前はヒラマサのペルー風セビーチェ、ウォッカ付き(A$21)
奥は白アスパラガスとモハマ(マグロの燻製)、半熟卵のサラダ(A$17)
前菜は確かにタパスっぽい小皿料理なので、ここから数品選んでシェアするのが
おすすめ。メインをオーダーせずに、おつまみ的に小皿料理を頼み、
ぽつぽつと追加するというパターンも多いようでした。お腹が空いていれば、
メインにはパエリア(A$32)やマドリッド風コシド(A$26)など
しっかり系のものも並んでいますので、ご心配なく。
トニー・ビルソン氏は、オーストラリア料理界のゴッド・ファーザーという
異名があり、あの和久田哲也氏がもっとも影響を受けたシェフの一人として
名前を挙げる人物。現在は、ラディソン・プラザの中にある
「ビルソンズ(Bilson's)」を本拠地としています。
3ハッツ連続受賞中のビルソンズと同じようにはいかないと思いつつも、
カジュアル・ダイニングならではの、もう少しフレンドリーなサービスが
あればなあ、という点がちょっぴり残念。新しいレストランだけに、
ほかにもまだ試行錯誤中っぽいところは感じられましたが、
お料理やワインはさすが。どれもおいしくいただけました。
サーキュラー・キー駅前というロケーションは、気軽にふらりと立ち寄って、
おいしいワインを引っかけながら、軽く食事も、というときにぴったりの
大人のためのお店です。
住所: 1 Alfred St., Sydney
カテゴリ: フレンチ、スパニッシュ、ワインバー
BYO: 不可
→メニューはこちら(PDFファイル)
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