オペラ・ハウスで和太鼓+オーケストラに酔いしれた夜

公開日 : 2009年02月09日
最終更新 :

シドニー・オペラ・ハウスのコンサート・ホールを本拠地に活動する

シドニー交響楽団(Sydney Symphony)の定期会員(Subscriber)に

なると、公演ごとにチケットを購入するよりもぐんと割安になり、

シーズンを通じて同じ座席で定期演奏会を楽しむことができます。

今シーズンわたしが申し込んだのは、2〜3ヵ月に一度の割合で開催される

『カレイドスコープ』シリーズ。「万華鏡」という意味の通り、

異なる芸術形式やほかのジャンルのサウンドが盛り込まれた、

“オーケストラ+α”のプログラムが魅力のシーズンチケットです。

初回は、日本の国立劇場でも演奏を披露したことがあるオーストラリア

唯一のプロ和太鼓グループTaikOzとの共演で「TaikOz and the Sydney

Symphony」と銘打ったもの。

200902taikoz.jpg

TaikOzのメンバー。日本人は女性1人だけ

日本のことをものすご〜くよく勉強してるんだろうなあ……と感じさせる

居ずまいのTaikOzメンバーよる日本人顔負けの勇壮なオープニング演奏

(Trubute to Miyake)に満員の聴衆は大喝采。

伝統芸能として伝わる三宅島の神着木遣り太鼓のアレンジに続いては、

武満徹氏のマリンバ協奏曲「ジティマルヤ」、さらにフィナーレは

石井眞木氏の「オーケストラのための序」&「モノプリズム」……と

日本を代表する作曲家による西洋と東洋が融合された独創的なサウンドに

酔いしれる夜となり、日本の自然や風情を革新的な音色で表現する、

こういうオーケストラもありなんだ〜と、新鮮な感動を覚えました。

指揮者は日本から来豪された沼尻竜典氏で、演奏はTaikOzのメンバー7人+

92人編成のシドニー交響楽団に、オーストラリアを代表するパーカッション

奏者クレア・エドワーズ氏も加わって、まさに“イースト・ミーツ・ウェスト”

のコンサートをたっぷり堪能することができました。

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プログラム詳細

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TRADITIONAL (Tsumura) arr. TAIKOZ

Tribute to Miyake

TORU TAKEMITSU (1930-1996)

Gitimalya

IAN CLEWORTH (1962- )

...the peals of thunder

MAKI ISHII (1936-2003)

Jo for orchestra -

Mono-Prism

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ちなみに、TaikOzの次回パフォーマンスは、佐渡を拠点に国際的な活動を

行う太鼓芸能集団「鼓童」との初共演。会場は、シティ・リサイタル・ホール

エンジェル・プレイスで、公演の前後にはワークショップも予定されています。

本日現在チケットはまだ入手可能ながら、残席はわずか。興味のある方は

ぜひお早めにどうぞ。

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■Kodo & TaikOz in Concert

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日時: 2009年2月21日午後8時〜、2月22日午後5時〜

料金: A50〜85

チケット購入先: ボックス・オフィス(02-8256-2222)またはオンライン

※2月24〜25日には、メルボルン・リサイタル・センターにて公演予定 

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