2007年はサーフ・ライフセーバー年

公開日 : 2007年04月22日
最終更新 :

過去100年間に52万人以上の命を救ったライフセーバーは、オーストラリアのビーチカルチャーと切っても切れない関係。シドニーのあるNSW州だけで、毎年約6千人がライフセーバーによって救助されています。もし彼らがいなければ、海難事故の犠牲者数は毎年500人を下らないだろうという話です。

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シドニーのオーストラリア国立海洋博物館では、ライフセーバーの活動や実績、歴史にスポットライトを当てた特別企画展「ビトゥイーン・ザ・フラッグス」を開催中。映像や写真のほか、救助ボートや救命用具、各クラブのパトロールキャップ、水着、メダルなどに混じって、サメにかじられた実物のサーフボードなんてものまで展示されています。

世界トップクラスの実力を誇るオーストラリアのライフセーバーになるためには、「ブロンズ・メダリオン」の取得が最低条件。15歳以上で400メートルを9分以内で泳げれば、誰でもトレーニングを受けられるため、各地のクラブで見習いとして活動しながら講習を受け、資格取得に挑戦する日本人ライフセーバーも少なくないようです。試験では、ビーチを200メートル走って、200メートル泳ぎ、また200メートル走る「ラン・スイム・ラン」を8分以内に行う必要があり、理論のほか、蘇生術や救急処置、救助シュミレーション等も含まれています。

現在オーストラリアには、305のクラブがあり、約11万3千人の会員が所属。今でこそ、その約4割を女性が占めるようになりましたが、正式な女性ライフセーバーが誕生したのは1980年……と「ついこの間」のこと。それ以前には、1923年にブロンズ・メダリオンに合格した女性が1人だけいたものの、女性であるという理由でメダルの授与は行われず、メンバーとしてビーチをパトロールすることもできなかったのだそうです。

●ビトゥイーン・ザ・フラッグス(Between the Flags)

 場所: オーストラリア国立海洋博物館(Australian National Maritime Museum

 料金: 無料

 日程: 2007年4月29日まで

※巡回展のため、シドニーの会期終了後は、他州の博物館で見ることができます

 Queensland Museum(2007年5月〜8月予定)

 South Australian Maritime Museum(2007年9〜11月予定)

 Western Australian Museum(2007年12月〜2008年3月予定)

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