シドニーで観劇のススメ

公開日 : 2004年05月12日
最終更新 :

オペラハウスはあんなに有名なのに、オーストラリアの話題に、「劇場文化」「舞台芸術」といったキーワードが出てくることは、めったにない。きっと、オーストラリアにはそういう下地がないと思い込んでいる人が多いのだろう。かつて映画産業が斜陽の一途をたどっていたとき、その再建に奮闘したのは、ほかでもない演劇人たち。政府が文化支援政策を重視して、人材育成や税制優遇などに力を入れたこともあり、オーストラリアの映画業界は見事によみがえった。考えてみれば、現在ハリウッドの第一線で活躍しているジェフリー・ラッシュやケイト・ブランシェット、ヒューゴ・ウィービングら実力派オージー俳優たちも、そろって舞台出身の役者だ。昨年ブロードウェイに進出したオーストラリア産ミュージカル『ザ・ボーイ・フロム・オズ(The Boy From OZ)』で主役ピーター・アレンを演じ、本場の観客をうならせたヒュー・ジャックマンも、デビューはアマチュア劇団の舞台で、映画に出て国際的に名声を博する前から、ミュージカル・スターとして注目を浴びていた。ミュージカルといえば、ブロードウェイやウエストエンドの劇場に足を運ぶ日本人は結構いるのに、日本語での情報がないせいか、シドニーでは話題作でもあまり見かけない。ちなみに、今ならディズニーの『ライオン・キング』がロングラン上演中。6月26日からは『サタデー・ナイト・フィーバー』も始まる。人気作品は完売になることが多いので、チケットは早めに購入しておくことをおすすめする。「シドニーの劇場の数は、英語圏ではニューヨークとロンドンに次いで多い」という説がある。真偽のほどはともかく、大劇場だけでなく、ベルヴォア・ストリート・シアターパフォーマンス・スペースなど活況を呈する小劇場で芝居を観るのも、シドニーの夜の楽しみのひとつ。個性派俳優を続々と輩出する国立演劇学院NIDA(ナイダ)の学生公演で、未来のスターを探すのも悪くない。

2369.jpg

(c) Middy Nakajima◆ライオン・キングロングラン上演中場所: キャピタル・シアター開演時間: 火・木・金20:00 水13:00/20:00 土14:00/20:00 日17:00料金: $40.50~99.50予約: 1300-855-445(チケットマスター7)◆サタデー・ナイト・フィーバー2004年6月26日~場所: リリック・シアター開演時間: 火・木・金20:00 水13:00/20:00 土14:00/20:00 日17:00料金: $49.95~89.95予約: 02-9266-4866 (チケティック・ホットライン)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。