長梅雨の影響で蘇州の河湖は増水中
ニーハオ! 蘇州特派員もりもりんです。
蘇州は、2020年6月9日に入梅して以来、雨の日が続いています。(※追記:7月21日の梅雨明けが発表されました。)
日本でも中国の洪水情報が少し報道されていると思いますが、蘇州の状況をお伝えしたいと思います。
蘇州には、長江という川が流れています。長江は、チベット高原を水源地域とし中国大陸の華中地域を流れ東シナ海へと注ぐ川で、中国、アジアで最長の河川です。日本でも報道されているかと思いますが、ここ最近の大雨により、長江が増水、三峡ダムの流量が上がり7月17日10時現在で毎秒5万立方メートルに達しています。長江流域の重慶や、新型コロナ肺炎で一躍名が世界に知れわたった武漢のある湖北省では洪水被害が確認されています。
また長江流域だけでなく、全国24の省で2000万人が影響を受けていると中国では報道されています。
太湖に洪水赤色警報が発令
蘇州が属している江蘇省全体の累計雨量が、例年の同じ時期の2.27倍となっているそうです。これは1951年以来、歴史的に第3位の雨量とのこと。
蘇州市気象台は、6月9日の入梅以来、何度も黄色暴雨警報、オレンジ暴雨警報などの警報を発令してきました。先日7月17日には、江蘇省水利庁により太湖洪水赤色警報が発令されました。
蘇州にある太湖という大きな湖の水位が4.65mまで上昇、とても危険な状態にあるということでした。湖岸を補強するなどの対策が取られているということです。
ソース:中国水利部太湖流域管理局HP 2020年7月17日付け<【洪水防御动态】太湖局水文局发布洪水红色预警>
金鶏湖も増水
蘇州の東部にある人工湖、金鶏湖。こちらも増水しています。訪れたのは7月7日ですが、いつもよりも水位が高い状況でした。
湖畔にあるウッドデッキやベンチが冠水してしまっています。
SNSのニセ情報に惑わされないで!
大雨が降ると毎年、SNSで「蘇州の◯◯という商業施設の天井が破れて大量の水が施設内に流入した」という写真や動画付きの情報が出回ります。しかし実際は、現在の蘇州の様子を映したものではなく、数年前の写真・動画であったり、或いは別の地域の写真・動画であることが多々あります。twitterや微博(weibo)で出回っている情報が正しいものかどうか、今一度ご確認ください。
早く梅雨明けすることを祈るばかりです。
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